ザッカーニ弾で10人ローマ撃破のラツィオが2011-12シーズン以来のローマダービーでダブル達成《セリエA》
超ワールドサッカー / 2023年3月20日 4時24分
セリエA第27節、ラツィオvsローマが19日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのラツィオが1-0で勝利した。
3位のラツィオ(勝ち点49)は前々節に首位を独走するナポリに今季2敗目を与えたが、前節はボローニャ相手に劣勢のゴールレスドロー。さらに、直近のカンファレンスリーグではAZに連敗を喫し、無念のラウンド16敗退となった。バウンスバックと共に公式戦3試合ぶりの白星が求められる大一番では、負傷明けのインモービレがベンチスタート、ベシーノが出場停止となった以外、現状のベストメンバーを起用。前線はペドロ、フェリペ・アンデルソン、ザッカーニの3トップとなった。
一方、5位のローマ(勝ち点47)は前々節にユベントスに会心の勝利を収めたが、前節は好調のサッスオーロ相手にクンブラの愚行退場が響きホームで3-4の敗戦。トップ4圏外に転落となった。それでも、ミッドウィークのヨーロッパリーグではレアル・ソシエダとのタフなアウェイゲームを0-0で終え、2戦合計2-0での8強進出を決めた。前節に引き続きベンチ入り禁止処分のモウリーニョ監督不在で副官フォーティ率いるジャッロロッシは、先発1人を変更。鼻骨骨折のカルスドルプに代わってザレフスキが右ウイングバックに入った。また、エイブラハムとマティッチはベンチからのスタートに。
熾烈トップ4争いを左右する今季2度目のデルビー・デッラ・カピターレ。試合は近年の対戦を踏襲するようにボールを保持して後方からの組み立てを試みるラツィオ、ミドルプレスやリトリートの守備で堅守速攻を狙うローマというお馴染みの構図に。
より能動的なボールの循環、サイドを起点とした攻めでペースを握るラツィオは、19分に最初の決定機を創出。左サイドを突破したザッカーニから足元に折り返しを受けたフェリペ・アンデルソンが巧みな反転からシュートを放つが、これはGKルイ・パトリシオの守備範囲。さらに、29分には再びザッカーニが左サイドからのカットインで右足を振っていくが、これもパトリシオのセーブに遭う。
一方、なかなか攻撃の形を作り出せないローマは前節のサッスオーロ戦に続いて前半に痛恨の退場者を出してしまう。開始8分にやや軽率な形でカードをもらっていたイバニェスが、ボールタッチを誤った際にミリンコビッチ=サビッチと入れ替わられそうなタイミングで足をかけて2枚目のカードをもらった。これを受けてローマはクリスタンテ、ペッレグリーニを一列ずつ下げて[3-4-2]の並びに。
ローマが10人で守り慣れる前に押し切りたいラツィオは、前半終盤にかけて攻勢を強めていくが、身体を張った守備を前に決定機まであと一歩という場面が目立つ中で前半を終えた。
迎えた後半、ローマはディバラを下げてディエゴ・ジョレンテを投入し、クリスタンテを再び中盤に戻して[5-3-1]の布陣に変更した。一方、後半も同じメンバーで臨んだラツィオは引き続き相手陣内でハーフコートゲームを展開。波状攻撃と素早いネガティブトランジションで相手にカウンターチャンスを与えずに攻め続ける。
ルイス・アルベルトやペドロの決定機はGKパトリシオの見事な好守に阻まれたが、疲弊する相手守備陣の一瞬の隙を突いてゴールをこじ開けた。65分、左サイドでルイス・アルベルトの縦パスをフェリペ・アンデルソンがボールを受けに戻りながら絶妙なワンタッチで背後に流すと、ザレフスキとマンチーニの間のポジションでうまく反応したザッカーニが角度のないところからゴール右下隅へ完璧な右足シュートを流し込んだ。
痛恨の失点によって数的不利の状態でゴールを目指す形となったローマは、ベロッティとワイナルドゥムを下げてマティッチとエイブラハムを同時投入。そして、この交代直後の67分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でファーに流れたボールにスモーリングが詰めると、これがDFカサレのオウンゴールを誘う。だが、VARのレビューの結果、スモーリングの抜け出しのタイミングでのオフサイドを取られてゴールは認められず。
不運な形で千載一遇のチャンスを逃したローマは、以降も相手にボールを持たれる苦しい展開ながらもエル・シャーラウィやソルバッケンとアタッカーをピッチに送り込んで同点ゴールを目指す。77分にはスピナッツォーラが絶妙なループシュートなど、幾度か相手ゴールを脅かしたが、リーグ4試合連続クリーンシート中の宿敵のゴールは遠い。
その後は追加点を意識しながらも冷静に時計を進めるラツィオが、後半終盤のローマのパワープレーを撥ね返して試合をクローズ。前回対戦に続きウノゼロでデルビーに競り勝ったラツィオが、暫定2位に浮上すると共に2011-12シーズン以来となるシーズンダブルを決めた。
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