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「トッテナムは笑いものになりつつある」混迷深めるクラブにOBが嘆き節

超ワールドサッカー / 2023年3月30日 12時45分

写真:Getty Images

かつてトッテナムで指揮を執ったティム・シャーウッド氏が、古巣の現状を嘆いた。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

プレミアリーグでは暫定4位を維持するも、チャンピオンズリーグ(CL)、EFLカップ、FAカップはすべて敗退し、早くもシーズン無冠がほぼ確定したトッテナム。18日に行われたプレミアリーグ第28節のサウサンプトン戦後にはアントニオ・コンテ監督が選手やクラブに対して「プレッシャーに晒される状況を嫌がる選手ばかり」、「20年間も同じオーナーで一度も優勝がない」と怒りをぶちまけ、ファンやメディアを騒然とさせた。

クラブはこうしたコンテ監督の発言を問題視し、26日に双方合意の下で契約を解消したと発表。アシスタントコーチを務めていたクリスティアン・ステッリーニ氏を今シーズン終了までの暫定指揮官に任命し、立て直しを図っている。

ところが、今度はマネージング・ディレクター(MD)を務めるファビオ・パラティチ氏に問題が発生。ユベントス時代に財務不正に関与したとして、元々イタリアサッカー連盟(FIGC)から2年半の活動禁止処分を受けていたが、29日に国際サッカー連盟(FIFA)が30カ月の活動禁止処分の延長を発表したことで、パラティチ氏のトッテナム退団の可能性が浮上している。

こうした相次ぐ古巣の混乱をイギリス『talk Sport』に出演したシャーウッド氏も憂慮しており、他クラブのファンから笑いものにされている現状を嘆いた。

「クラブの状況は良くないと誰よりもファンが感じているだろう。自分たちのクラブが、笑いものになりつつあるとね。実際そうなっているが、本来そうあってはならないはずだ。彼らは非常に競争の激しいリーグで昨季4位に終わり、今季もまだ4位なのだからね」

「消化試合の少ないチームがすぐ後ろにいる状況は理解しているが、彼らはまともな位置にいると思う。それでも笑いものにされるのは、彼らがまたも無冠だからだ。アーセナルやチェルシーのような同じ地元のチームは、ファンの喉元にその事実を突きつける。だからこそ、彼らは何かで勝ち始めるか、優れた選手を輩出し始める必要がある」

また、シャーウッド氏は渦中のパラティチ氏を批判。補強や監督人事の一貫性のなさを指摘しており、招へいしたのは大きな間違いだったと述べた。

「彼らの採用活動は非常に貧弱だ。選手だけでなく、クラブで長続きする指揮官も採用できないのだからね。スポーツ・ディレクターに至っては、選ぶことすらできていない」

「クラブはこの男に十分な注意を払うべきだったと思う。パラティチが関わったとされる違法行為について、しっかり把握しておかなければならなかった」

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