「バイエルンが持つべき価値観ではない！」 指揮官交代で混乱招いたクラブにファンは怒り

写真：Getty Images

バイエルンの一部ファンが混乱に陥るクラブに対しての不満を表明した。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えている。

ユリアン・ナーゲルスマン監督の下で2シーズン目を迎えたバイエルン。ブンデスリーガでは取りこぼしが多く、ドルトムントと首位争いを繰り広げるが、チャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージ全勝と強さを見せつけ、ラウンド16でもパリ・サンジェルマン(PSG)相手に連勝を飾ってのベスト8進出と、順調な歩みを見せていた。

しかし、クラブはリーグ戦での不安定な戦いを問題視したほか、FWサディオ・マネとの対立で明確な姿勢を示せなかった指揮官にはマネジメント能力が欠如していると判断。3月24日にナーゲルスマン監督の電撃解任を発表すると、後任にドルトムントやPSG、チェルシーなどで指揮を執ったトーマス・トゥヘル監督を据えた。

しかし、トゥヘル監督の下で臨んだマンチェスター・シティとのCL準々決勝では1stレグで0-3の完敗を喫すると、19日にホームで行われた2ndレグも勝ち切れずに敗退。先週末のブンデスリーガでも格下相手にドローで終えるなど、指揮官の交代によるポジティブな効果は見られていない。

こうしたクラブの失態に対して、ファンは大きな不満を抱えているようだ。シティ戦の試合終了直前、アリアンツ・アレナのゴール裏では以下の内容の横断幕が掲げられた。

「我々は目標を逃すかもしれない。これはクラブが持つべき価値観ではない！ 経営方針を問う！」

こうしたファンの怒りについて、試合終了後にはトゥヘル監督が「私も我々もクラブの価値観を大切にしている。そして、これからもこの価値観に基づいて生きることをすべてのファンに約束する」と語るなど沈静化に努めているが、クラブとしてどのような対応をとるかが注目されている。