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ローマがフェイエとの120分の激闘制す! 準決勝はシャビ・アロンソ率いるレバークーゼンとの師弟対決に《EL》

超ワールドサッカー / 2023年4月21日 6時48分

写真:Getty Images

ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグ、ローマvsフェイエノールトが20日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが延長戦までもつれ込んだ一戦を4-1で勝利。この結果、2戦合計4-2としたローマの準決勝進出が決定した。

先週にデ・カイプで行われた1stレグは、アウェイのローマがPK失敗や主力アタッカーの負傷と不運に見舞われた中。ヴァイファーのゴールを守り抜いたホームのフェイエノールトが1-0の先勝に成功した。

アウェイで痛恨の敗戦を喫したローマだが、先週末のセリエAでは難敵ウディネーゼに3-0の完勝を収めてバウンスバックに成功した。そして、公式戦2試合連続のオリンピコで逆転突破を図ったモウリーニョ監督は、初戦から先発3人を変更。軽傷を抱えるディバラとエイブラハムをベンチに置きベロッティとワイナルドゥムを起用したほか、イバニェスに代えてディエゴ・ジョレンテを起用した。

一方、ホームアドバンテージを生かして競り勝ったフェイエノールトは、先週末のカンブール戦も3-0で完勝。敵地で逃げ切りを図った大一番では1stレグと全く同じスタメンで臨んだ。

トッティとデ・ロッシというジャッロロッシの2人のレジェンドもスタンド観戦に訪れた大一番。ホームの熱狂的な空気を後押しに2戦合計スコアでビハインドを背負うローマが、いきなり決定機を作り出す。

3分、マティッチのパスカットからミドルカウンターに持ち込むと、ベロッティが中央をドリブルで突破してボックス右に走り込むペッレグリーニにラストパス。ペッレグリーニはニア下を狙ったシュートを放つが、これはGKバイロウの好守に遭う。さらに、6分にはマティッチの左クロスをボックス中央のクリスタンテが強烈な左足ボレーで合わせるも、これはわずかに枠の左に外れる。

キックオフから守勢が続くフェイエノールトは、徐々に高い位置を取る相手ウイングバックの背後を狙ったカウンターから攻撃に繋げていく、13分には右サイド深くに抜け出したジャハンバフシュの高速クロスに、中央のシマンスキが飛び込むが、ゴール至近距離からのダイレクトシュートはGKルイ・パトリシオのビッグセーブに阻まれる。

以降も前がかってゴールを目指すローマだが、1stレグ同様にアクシデントが発生。ワイナルドゥムが筋肉系の問題でプレー続行不可能となり、21分にエル・シャーラウィを投入した。

前半半ばを過ぎると、試合は膠着し始める。だが、激しい球際の攻防で両チームがヒートアップすると、30分過ぎにはピッチサイドでの小競り合いでローマ副官フォーティが退席処分に。

前半終盤にかけては一進一退の攻防となるが、攻め切れないローマに対してフェイエノールトがより効果的にフィニッシュまで持ち込んでいく。ただ、シマンスキらの枠を捉えたミドルシュートはことごとくGKパトリシオの正面を突いた。

結局、ゴールレスで試合を折り返したローマは後半も勢いを持って試合に入る。キックオフ直後には右サイドの深い位置からザレフスキが入れた高速クロスにペッレグリーニが飛び込むが、このワンタッチシュートは惜しくも右ポストを叩く。

その後もセットプレーを中心にフィニッシュまで持ち込んでいくが、前半同様に早い時間帯のゴールとはならず。すると、時間の経過と共にフェイエノールトが押し返し、膠着状態に陥る。

攻撃の停滞によって主力アタッカー投入が必要かに思われたホームチームだが、ワンチャンスを生かして待望のゴールを奪い切る。60分、右サイドでのロングスローからボックス中央でペッレグリーニ、クリスタンテが粘ると、ボックス左でフリーのスピナッツォーラの足元にボールが流れる。やや窮屈な体勢ながらも左足で放ったシュートがゴール右隅の完璧なコースに決まった。

これで一気に流れを掴んだローマは攻勢を強めていく中、72分にはジョレンテ、ザレフスキ、ベロッティを下げてイバニェスと共にエイブラハムとディバラという切り札2人を投入。対するフェイエノールトはイドリシ、ジャハンバフシュと両翼を下げてパイシャオン、ダニーロと異なる特長を持つアタッカーを投入した。

より決定機を作っていたもローマだが、78分にハムストリングを痛めたスモーリングがプレー続行不可能となり、チェリクを投入。3バックから4バックに並びを変えると、ディフェンスリーダー不在の影響が出てしまう。

80分、右サイドに流れてボールを受けたシマンスキからの正確なクロスをゴール前にフリーで走り込んだパイシャオンが完璧なヘディングシュートをゴール左隅に流し込み、守勢のフェイエノールトが2戦合計スコアで勝ち越しに成功した。

痛恨の失点を喫したローマは、ここからリスクを冒して前に出る。エイブラハムに加えて、長身DFマンチーニを前線に上げて力業でのゴールを目指すが、再三のクロスは相手の集中した守備に撥ね返される。

それでも、得意の空中戦が封じられた中、稀代のボールプレーヤーが圧巻の地上戦から土壇場でゴールをこじ開ける。89分、左サイドでエル・シャーラウィ、ペッレグリーニと足元で繋いでボックス左のディバラに繋がると、“ラ・ホヤ”はDFトラウナーに掴まれながらも鮮やかな反転からバランスを崩しながらも左足のシュートをゴール右隅へ突き刺した。

後半アディショナルタイムの猛攻で劇的逆転勝利とはならなかったものの、ペースを掴んで延長戦に入ったローマ。延長前半開始直後にはディバラの正確な左CKをファーで競り勝ったイバニェスがドンピシャのヘッドで合わすが、これは惜しくも右ポストを叩いた。

2試合を通じてポストに嫌われる不運に見舞われたジャッロロッシだったが、最後は地力を見せつけてゴールを奪い切った。101分、右のハーフスペースでボールを運んだペッレグリーニに絶妙なスルーパスを送ると、ボックス右に抜け出したエイブラハムからの丁寧な折り返しをゴール前に走り込んだエル・シャーラウィがワンタッチで流し込んだ。

その後、延長後半ではディルロスンらフレッシュな選手を投入したフェイエノールトが攻勢を強めるが、クンブラの投入で5バックに移行したローマが持ち味のロングカウンターでトドメの4点目を奪う。

108分、イバニェスの果敢な潰しからディバラのスルーパスに抜け出したエイブラハムがボックス内でシュート。これはGKの好守に阻まれたものの、こぼれ球に反応したペッレグリーニが渾身の右足シュートを突き刺す。当初、エイブラハムの抜け出しのタイミングでオフサイド判定となったが、VARのレビューの結果、オンサイドでのゴールが支持された。

その後、試合終了間際にはマンチーニに対する不必要なラフプレーでヒメネスが退場となる場面はあったものの、スコアは動くことなくタイムアップ。

熱狂のオリンピコで劇的な逆転突破を決めたローマが、昨季ECL決勝再現カードに再び勝利し、ベスト4進出。準決勝ではモウリーニョ監督の教え子であるシャビ・アロンソ監督率いるレバークーゼンとの対戦が決定している。

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