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【プレミア注目プレビュー】メイソン新体制でバウンスバック図るスパーズがトップ4圏内死守狙うユナイテッドと激突!

超ワールドサッカー / 2023年4月27日 12時0分

写真:Getty Images

プレミアリーグ第33節、トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッドが、日本時間27日28:00にトッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフされる。新体制移行で苦境打破を図るスパーズと、4連勝でのトップ4圏内死守を狙う赤い悪魔によるミッドウィーク開催のビッグマッチだ。

先月のインターナショナルマッチウィークにコンテ前監督との契約解除に踏み切り、ステッリーニ暫定体制で逆転でのトップ4を目指していた5位のトッテナム(勝ち点53)。しかし、一部報道では前任者とほぼアプローチが変わらぬ副官の続投に拒否反応を示していたとされる選手たちは一枚岩となり切れず。判定に恵まれたブライトン戦こそ勝利を挙げたものの、前々節のホームゲームで格下ボーンマスに競り負けると、前節は敵地で行われたニューカッスルとのシックスポインターでよもやの1-6の惨敗を喫した。

ウイングバックでも守備に不安を抱えるDFペドロ・ポロ、MFペリシッチをサイドバックに配した[4-3-3]へのシステム変更という奇策が完全に裏目に出て、前半21分までに5失点。その後、FWケインのゴールで一矢報いたが、屈辱の大敗に。そして、クラブは試合翌日にステッリーニ暫定監督の解任を決断し、残り試合は過去にも暫定指揮官の経験を持つアシスタントコーチのライアン・メイソン氏が引き継ぐことになった。そのニューカッスル戦後に選手会はアウェイに遠征し屈辱を味わわせてしまったサポーターにチケット代弁償を申し入れたことが話題となったが、サポーターの信頼を取り戻すのに必要なのは、新生スパーズのバウンスバックの勝利のみだ。

一方、超過密日程や離脱者の影響もあってか後半戦に入ってパフォーマンス低下も囁かれる4位のユナイテッド(勝ち点59)だが、直近のリーグ戦では下位相手にしぶとく勝ち切って3連勝を達成。先週ミッドウィークに行われたセビージャ戦では低調な内容で0-3と完敗し、ヨーロッパリーグ敗退が決定したが、週末のFAカップ準決勝では難敵ブライトンとのPK戦までもつれ込んだ激闘を制し、宿敵マンチェスター・シティが待つFAカップ決勝進出を果たしている。

ひとまず嫌な流れを断ち切ったテン・ハグのチームは、公式戦4試合連続アウェイゲーム(FAカップはウェンブリー)を締めくくる今回の一戦に向けてコンディション面はかなり厳しい状況だが、手負いのライバルをしっかりと叩いてトップ4圏内死守といきたいところだ。

なお、昨年10月にオールド・トラッフォードで行われた前回対戦はホームのユナイテッドがMFフレッジとMFブルーノ・フェルナンデスのゴールによって2-0の完勝。さらに、ユナイテッドは同カードで4連勝中と圧倒的な戦績を残している。一方、トッテナムは2020年4月にアウェイで行われた一戦で6-1の歴史的な勝利を収めているが、ホームでの勝利はホワイト・ハート・レーンでのラストマッチとなった2017年5月まで遡る。チーム状況、相性においても劣勢必至だが、トッテナム・ホットスパースタジアムでの対ユナイテッド初勝利を挙げられるか。

◆トッテナム◆
【3-4-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.

GK:フォースター
DF:ロメロ、ダイアー、ラングレ
MF:ペドロ・ポロ、スキップ、ホイビュア、ペリシッチ
FW:リシャルリソン、ケイン、ソン・フンミン

負傷者:GKロリス、DFエメルソン、ベン・デイビス、ラングレ、MFビスマ、ベンタンクール、セセニョン
出場停止者:なし

出場停止者はいない。逆に、3試合のサスペンション明けのルーカス・モウラが復帰する。負傷者に関してはベンタンクールら長期離脱組に加え、ニューカッスル戦で負傷交代した守護神ロリスと依然としてコンディションの問題を抱えるベン・デイビス、ラングレの3選手の出場が微妙となっている。

ニューカッスル戦では[4-3-3]へのシステム変更で臨んだが、前述の惨敗を招く要因となっており、慣れ親しんだ[3-4-3]の採用が濃厚だ。

スタメンはロリス、ラングレ、ベン・デイビスに問題がなければ、スタートから起用される可能性が高いが、ひとまず前述の11人を予想。最も変更の可能性が高い前線ではクルゼフスキ、ダンジュマの起用も想定される。

◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:デ・ヘア
DF:ワン=ビサカ、リンデロフ、ショー、ダロト
MF:カゼミロ、エリクセン
MF:アントニー、ザビッツァー、ラッシュフォード
FW:ヴェグホルスト

負傷者:GKヒートン、DFマルティネス、ヴァラン、MFファン・デ・ベーク、ブルーノ・フェルナンデス、マクトミネイ、FWガルナチョ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはマルティネスとヴァランに加え、トレーニング復帰したガルナチョも実戦復帰は時期尚早。右足首を痛めているブルーノ・フェルナンデスは試合当日まで状態がチェックされることになるが、現状では欠場の可能性が高いか。

超過密日程が続く中、直前のブライトン戦をPK戦まで戦っており、スタメンの人選はコンディションを考慮する必要がある。B・フェルナンデスを含め負傷者を除くベストメンバーに近い11人を予想したが、ディフェンスラインではマグワイアとマラシア。中盤ではフレッジ、前線ではサンチョとマルシャルの起用も想定される。

ビルドアップが不得手な相手に対して、プレス強度が高いヴェグホルスト、ザビッツァーを起用し、ポロ相手に攻撃面で優位性を保てるラッシュフォードを左ウイングでスタートさせる可能性が高そうだ。

★注目選手
◆トッテナム:FWハリー・ケイン
Getty Images

来季新天地候補に挙がる相手にルーニー超えの2発を狙う。脆弱な守備陣に、クオリティを欠く中盤、大不振の相棒ソン・フンミンとチーム全体で苦しいシーズンを過ごす中、ここまでリーグ戦32試合24ゴールとひとり気を吐くスパーズの絶対的エースストライカー。

勝者のメンタリティを持つモウリーニョ、コンテの下でもタイトルに届かなかったことで、いよいよ愛するクラブからの退団を真剣に検討し始めた29歳FWは、バイエルンやパリ・サンジェルマンら国外のメガクラブと共に今回の対戦相手であるユナイテッドが有力な新天地候補として報じられ、今回の直接対決では最も注目を浴びる選手の一人だ。

とはいえ、前節ニューカッスル戦惨敗の責任を強く感じるイングランド代表FWは、ホームサポーターが見守る今回の一戦に向けてスパーズのエースとして全力を注ぐ構えだ。そして、プレミアリーグ通算207ゴールのケインは、この試合でユナイテッドのエースであるウェイン・ルーニーが持つ歴代2位の208ゴール超えを狙う。

対ユナイテッド戦は通算17試合5ゴールとビッグ6の中で最も苦手とする相手だが、前回対戦で完璧に抑え込まれたレギュラーセンターバックコンビが不在となっており、付け入る隙は十分にあるはずだ。

◆マンチェスター・ユナイテッド:MFクリスティアン・エリクセン
Getty Images

ブルーノ不在濃厚の中、古巣相手に勝利に導くゲームメイクが期待。前回対戦や昨シーズンのブレントフォードで古巣対戦を経験しているデンマーク代表MFだが、2013年から2020年まで在籍した古巣のホームを訪れるのは今回の一戦が初となる。過去に中盤でのコンビを組んだ経験もある元同僚メイソンが新たに率いる苦境の古巣に、このタイミングで対戦することは複雑な心境と言えるが、トップ4圏内死守に向けて赤い悪魔を勝利に導く仕事に集中したい。

今回の一戦ではわずかながら出場の可能性はあるものの、B・フェルナンデスが欠場となる可能性が高く、ポルトガル人司令塔に代わってゲームメイクの仕事が求められるところ。とりわけ、チームでは主力センターバック不在の影響でビルドアップの質はより低下しており、ショーとカゼミロと共に背番号14のパフォーマンスが重要となる。

チーム事情で長期離脱明け後からほぼフル稼働でコンディション面は本調子とは言えないが、かつての同僚や代表のチームメイトであるMFホイビュアらタフな相手としっかりと戦いつつ、守備に問題を抱える古巣の急所に差し込む正確なパスでチームを勝利に導くチャンスメークを披露したいところだ。

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