【J1注目プレビュー|第17節:鹿島vs湘南】共に抜け出したいループ、勝ち切るために「スタイル」を出し切れ

写真：©︎CWS Brains, LTD.

【明治安田生命J1リーグ第17節】
2023年6月11日(日)
18:00キックオフ
鹿島アントラーズ(8位/25pt) vs 湘南ベルマーレ(16位/12pt)
[県立カシマサッカースタジアム]

◆そろそろ勝利を【鹿島アントラーズ】

一時期は5連続クリーンシートで5連勝を収め、一気に上位に浮上した鹿島。しかし、直近3試合は連続ドローと勝利から遠ざかっている。

とはいえ絶不調だった頃と比べれば、試合の内容も上がっており、悪い流れとはいえない。勝負所で力をいかにかけられるかがポイントだろう。

形も[4-4-2]に落ち着き、ボールを保持しながらも、しっかりと状況を見て選択を変えていくサッカーを見せている中、中心となっているのは鈴木優磨。裏へのボールへ抜けること、サイドでボールを受けての組み立て、前線でボールを収める仕事など、タスクは多い。

一方で、その鈴木がチャンスメイクに回った時のゴール前の迫力は物足りなさもある。相棒の垣田裕暉をはじめ、攻撃陣が数字を残せるかどうか。連続ドローを止める鍵もそこにありそうだ。

★予想スタメン[4-4-2]
GK:早川友基
DF:広瀬陸斗、植田直通、関川郁万、安西幸輝
MF:名古新太郎、佐野海舟、ディエゴ・ピトゥカ、樋口雄太
FW:鈴木優磨、垣田裕暉
監督:岩政大樹

◆止めたい負のループ【湘南ベルマーレ】

対する湘南は、前節のアルビレックス新潟戦で2-2のドロー。5連敗という悪い流れを、なんとか追いついて引き分けに持ち込んだ。

この一歩は非常に大きいが、気がつけば9戦未勝利。順位も一気に下降し、最下位と勝ち点で並んでしまっている状況だ。

湘南らしさといえば前からのアグレッシブなプレスとゴールへ向かう姿勢。しかし、それを失いかけており、それが今の結果となっている。また、守備でも消極さが見え始め、結果が出ていないからこその迷いや大胆なプレーが減っている。「湘南らしさ」が失われている状況だ。

とはいえ、ミッドウィークの天皇杯は格下の相手に対し6ゴールの圧勝。鈴木章斗が前半だけでハットトリックを記録するなど、久々に明るい話題となった。

そして、その天皇杯ではアグレッシブさも見せていただけに、勝利へのカギは「湘南らしさ」。勝利のためには間違いなく必要な要素だ。

★予想スタメン[3-3-2-2]
GK:ソン・ボムグン
DF:舘幸希、大岩一貴、大野和成
MF:石原広教、永木亮太、畑大雅
MF:小野瀬康介、タリク
FW:町野修斗、鈴木章斗
監督:山口智
出場停止：杉岡大暉