スペインが前回大会に続きイタリア撃破! 途中出場ホセルの土壇場弾でクロアチア待つ決勝へ《UNL》
超ワールドサッカー / 2023年6月16日 5時47分
UEFAネーションズリーグ・ファイナルズ準決勝、スペイン代表vsイタリア代表が15日にオランダのFCトゥヴェンテ・スタディオンで行われ、2-1で勝利したスペインが決勝進出を決めた。
前回大会ではフランス代表に敗れて準優勝のスペインは、デ・ラフエンテ新体制での初タイトルを懸けて今回のファイナルズに参戦。その前回大会の準決勝で2-1の勝利を収めた相手に連勝を目指す一戦では、GKにウナイ・シモン、両サイドバックにヘスス・ナバスとジョルディ・アルバのベテランにラポルテの相棒にフランスからの国籍変更が完了したル・ノルマンがラ・ロハデビュー。中盤はロドリとメリーノのドブレピボーテ、2列目は右からロドリゴ、ガビ、ピノ。1トップにモラタを起用した。
一方、前回大会3位フィニッシュのイタリアは、直近2大会連続でワールドカップ出場を逃す失態を犯した中、ユーロ2020以来の主要タイトル獲得を目指す。スペインへのリベンジを期すマンチーニのチームは、直近の[4-3-3]から[3-5-2]にシステム変更。ボヌッチを3バックの中央に配し、中盤はジョルジーニョ、バレッラ、フラッテージの3センターを採用し、2トップにインモービレとザニオーロを並べた。
クロアチア代表が待つファイナル進出を懸けた強豪国同士の一戦はいきなり動く。
開始3分、イタリアのバックラインのパス回しに圧力をかけたスペインは、GKドンナルンマから中央で足元にパスを受けたDFボヌッチにガビが強いプレス。奪い切るには至らずも、サポートに入ったジェレミ・ピノが前向きで奪い切ると、ドンナルンマのポジションを見極めて冷静に右足のシュートを右隅へ突き刺した。
開始早々にミスから失点を喫したイタリアだが、すぐさま気持ちを切り替えて反撃を開始。マイボール時は相手の圧力に苦戦するが、アグレッシブな守備からのショートカウンターでチャンスを窺う。
すると、10分には味方の浮き球パスに反応したザニオーロがボックス内で放ったボレーシュートがDFル・ノルマンの右手に直撃。意外な形からPKを獲得すると、キッカーのインモービレが冷静に左隅へ決めて11分の同点ゴールとした。
1-1のイーブンに戻った試合はここから攻守の主導権が目まぐるしく入れ替わるオープンな展開に。
ボールは引き続きスペインが握るが、スペースを効果的に使うイタリアも相手の背後を突く仕掛けから決定機を創出。20分過ぎにはジョルジーニョからのスルーパスに反応したフラッテージがボックス内に持ち込んでGKの股間を抜くシュートを流し込んだが、これはVARのレビューの結果、惜しくもオフサイドとなった。
その後はスペインがより多くのフィニッシュシーンを作り出したものの、ほぼイーブンの状況のまま前半終了となった。
迎えた後半、両ベンチがハーフタイムに動く。イタリアはボヌッチとスピナッツォーラを下げて、ダルミアンとディマルコのインテルコンビを投入。これでトロイが3バックの中央に立ち位置を変える。対するスペインはロドリゴを下げてアセンシオを右ウイングに入れた。
すると、後半立ち上がりには早くもその交代の効果が表れる。48分、ボックス手前右でボールを持ったアセンシオから正確な斜めのパスが出ると、これに反応したメリーノがゴール至近距離から左足ボレーで合わせる。だが、これはGKドンナルンマの好守に阻まれ、こぼれ球を収めたモラタの反転シュートもわずかに枠の右へ外れる。
その後もスペインの時間帯がしばらく続くと、マンチーニ監督が動く。60分、インモービレとジョルジーニョを下げてキエーザとクリスタンテを同時投入。すると、65分には左サイドのスペースに飛び出したザニオーロからの正確な折り返しに飛び込んだフラッテージにビッグチャンスも、強烈なダイレクトシュートはGKウナイ・シモンの好守に遭う。
この決定機をきっかけにイタリアが盛り返して試合は完全に拮抗。より動きが求められる形となったスペインはガビ、メリーノ、ピノを下げてカナーレス、ファビアン・ルイス、アンス・ファティとフレッシュな選手を続けてピッチに送り出す。
後半終盤は膠着状態に陥っていた試合だったが、スペインが土壇場でスコアを動かす。88分、左サイドのジョルディ・アルバを起点とした細かいパス交換からアルバが入れたクロスのこぼれ球をボックス手前のロドリがシュート。ボックス内の相手DF2人に続けてディフレクトしてゴール前にこぼれると、モラタに代わって数分前に投入されていたホセルが右足ワンタッチで押し込んだ。
そして、デ・ラフエンテ采配的中で土壇場で勝ち越しに成功したスペインが、このままイタリアの反撃を凌ぎ切り、前回対戦に続く2-1の勝利を収めた。
この結果、2大会連続決勝進出のスペインは18日に行われる決勝でクロアチアと対戦することに。一方、敗れたイタリアは同日にオランダ代表との3位決定戦に臨む。
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