「目的は勝つこと」、コブハム到着のポチェッティーノ新監督が所信表明
超ワールドサッカー / 2023年7月4日 16時30分
チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ新監督が、新天地到着後のファーストインタビューで所信表明を行った。
昨夏パリ・サンジェルマンの指揮官を退任以降、約1年間の休養という形となったポチェッティーノ監督は、今シーズンからチェルシーの新指揮官に就任。
トッテナムの指揮官を退任した2019年11月以来、プレミアリーグに帰還したアルゼンチン人指揮官は、2022-23シーズンを期待外れの12位でフィニッシュした、かつてのライバルチームの立て直しを図る。
3日にコブハムのトレーニング施設に到着し、新シーズンに向けた仕事をスタートしたポチェッティーノ監督は、クラブ公式チャンネルのロングインタビューで自身の新たな挑戦への思いを語った。
「私にとって、チェルシー・フットボールクラブに関われることは喜ばしく、名誉なことだ。チェルシーは世界で最も偉大なクラブのひとつだから、もちろんここに来る決断を下すのは簡単なことだった」
「今日、ここコブハムの練習場でスタートし、人々やスタッフに会えることがとても嬉しい。期待感に満ちているし、この偉大なフットボールクラブに再び幸せをもたらしたい。懸命に働き、ファンがフットボールを楽しめるようなプレーをする。チェルシーのクラブ史は常に勝利と共にあるが、その勝利の積み重ね方も重要だ」
「この10年、12年、15年、チェルシーはイングランドで最も偉大なチームだった。プレミアリーグのことはよくわかっているし、チェルシーの文化が何を意味するかも理解している。ファンは再び勝利への道を歩むことを楽しみにしていると思う」
「もちろん、我々も楽しみでしょうがない。非常に若いチームと、これまでとは異なるアプローチで仕事ができる。だが、今後数年間でチームの成功を築くためには、本当に必死に努力し、トレーニングピッチでは非常に良い雰囲気を作らなければならないことを、全員が理解する必要があると思う」
「良いプレーヤー、能力のあるプレーヤー、そして才能のあるプレーヤーが大好きだから楽しみだが、このコーチ陣とともにこのクラブでプレーしたいと思っているプレーヤー、クラブが掲げる目標に向かってオープンでいられるプレーヤーが必要だ」
「オーナーとスポーツ・ディレクターは最初からこのプロジェクトについてとても明確で、我々はこのプロジェクトに参加できるのが楽しみだった。我々はクラブとファンのためにここにいる。フットボールで最も重要なことは、彼らが満足でき、我々コーチ陣の取り組みに誇りを感じてくれることだ。プレーヤーたちはそれを理解する必要がある」
「もちろん、フットボールには浮き沈みはつきものだが、チェルシーにはそれは許されない。このクラブの目標は常に頂点に立つことなのだから」
また、近年の補強戦略の変化によって、直近の3度のウインドウを通じてチームを支えた多くの選手がチームを離れた。そういった中、アルゼンチン人指揮官は若手中心のスカッドに求めることを説明している。
「期待するのは、彼らが心を開き、我々にマネジメントを任せてくれることだ。まず第一に、彼らがここで快適に過ごせるようなプラットフォームを作る必要がある。彼らは自分たちの居場所を持ち、チームにとって重要な存在であると感じる必要がある」
「我々の専門は、チェルシーにプレーヤーたちが成功するために個人的にもチームとしても向上させることだ。我々には経験があり、ともに素晴らしい旅を創り出すことができる。それが望んでいることだ」
「チームがひとつになれば強くなれる。このクラブには素晴らしいプレーヤーたちがいるし、その一員になりたいと願う献身的なプレーヤーたちが加入するだろう。ファンやみんなと一緒に、成功への道を再び見つけたい」
近年、ライバル関係が激化したトッテナムの前指揮官であることもあり、一部のチェルシーサポーターは今回の招へいにネガティブなイメージを持っている。そういった部分を含めてファン・サポーターとの関係について問われると、今後を通じて良好な関係を築いていきたいと率直な思いを語った。
「この関係を築かなければならないことはよくわかっている。我々の過去は過去であり、我々は過去を尊重し、誇りに思っている」
「それが、新しいファンと非常に良い関係を築く我々の責任だ。できるだけ早く、この良いフィーリングを作り出せることを願っているが、チームがファンに送るシグナルを中心に、この良いフィーリングを作り出さなければならないことはよくわかっている」
「一体感を示し、クラブを大切にし、ファンを大切にし、バッジのために最後まで戦うチームになる必要がある。それが一番大事なことだ。ファンは、試合に関わるすべてのプレーヤーがクラブのために死のうとしていると感じる必要がある。それが、この良いフィーリングを作り出し、互いを誇りに思うために最も重要なことなんだ」
「ここロンドンでも、私がいたバルセロナでも、すでにファンと触れ合ってきた。みんなクラブの未来に興奮しているし、我々も興奮している」
「我々が約束できるのは、ハードワークして最後までこのユニフォームを守り抜くこと。ファンが誇りを感じ、我々が本当に大切にしていることを示すために、あらゆることをしようと思っている。それが約束できることだ」
最後に、今シーズンの目標について問われると、タイトルや順位といった具体的な目標への言及を避けながらも、「目的は勝つこと」と力強い言葉で締めくくっている。
「フットボールは勝つためにあるのだから、目的は勝つことだ。良い時間を過ごし、良い人間関係を築きたいが、最終的に最も重要なのは勝つことだ」
「勝てば、他のすべてのことが発展する。フットボールは結果を出すものであり、それをどのように達成するかは人それぞれだ」
「我々は勝ちたいし、競争力を持ちたいし、毎週、毎試合競争したい。しかし、そのためには、練習場でのトレーニングに反映させなければならない」
「そのメンタリティと、自分たちは誰にでも勝てるという感覚を作り出すために、本当にタフになる必要がある」
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「彼らのストロングに対抗するには他に方法がない」、大会連覇目指すアルゼンチンは絶好調のハメスら警戒もスタイル貫く
超ワールドサッカー / 2024年7月14日 15時0分
-
「ファンを熱狂させる『形』を作りたい」ミラン就任のフォンセカ監督、久々のセリエA復帰について「私はイタリアに情熱を持っている」
超ワールドサッカー / 2024年7月10日 15時30分
-
「熱意を取り戻し、PSGの支配に挑戦する」…デ・ゼルビ監督がマルセイユでの挑戦へ意気込み
超ワールドサッカー / 2024年7月7日 16時5分
-
「大変な仕事であり、大きな挑戦」…プレミア最年少31歳のブライトン新指揮官が所信表明
超ワールドサッカー / 2024年7月3日 17時23分
-
「彼らを対戦相手として尊重」、スペイン代表指揮官は予選大勝のジョージアを軽視せず…高速カウンターを警戒
超ワールドサッカー / 2024年6月30日 15時0分
ランキング
-
1体操・宮田笙子問題に露メディア「厳格ルール」と仰天 蘭の〝前科者〟選手と対比も
東スポWEB / 2024年7月22日 21時0分
-
2衝撃の一発に頭抱え…“アングリ硬直”の24歳が「完全に驚嘆」 大谷特大弾の反応が話題
Full-Count / 2024年7月22日 18時3分
-
3《江川卓、1984年オールスター8連続三振》40年目の真実「あの日は肩が痛くなかった」、バッテリーを組んだ中尾が明かす「パスボールしろよ」発言
NEWSポストセブン / 2024年7月22日 11時13分
-
4日本ハム 誹謗(ひぼう)中傷の投稿に注意喚起 法的措置も視野
スポニチアネックス / 2024年7月22日 13時51分
-
5【F1】ペレス解任決定的 進退協議する〝緊急会議〟開催をマルコ博士が明言「問題全体を検討する」
東スポWEB / 2024年7月22日 12時11分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください