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混戦B組はナイジェリアがオーストラリアに逆転勝ちで首位に!開催国は一転GS突破に黄色信号【2023女子W杯】

超ワールドサッカー / 2023年7月27日 21時25分

写真:Getty Images

27日、オーストラリア&ニュージーランド女子(W杯)グループB第2節のオーストラリア女子代表vsナイジェリア女子代表がブリスベン・スタジアム(ブリスベン)で行われ、ナイジェリアが3-2と逆転勝ちを収めた。

初戦のアイルランド女子代表戦をステフ・キャトリーのPK弾で制し、今節勝てば5大会連続のノックアウトステージ進出が決まる"マチルダス"こと開催国オーストラリア。

対して"スーパーファルコンズ"の二つ名を持つナイジェリアは、PKを与えながらもカナダ女子代表戦をゴールレスドローでしのいだが、今日の結果次第ではグループステージ突破に黄色信号がともる。

今大会初先発となったエミリー・ファン・エグモンドをトップ下に置く[4-2-3-1]のオーストラリアが序盤からボールを保持し、相手を押し込んだ状態から侵入を試みると、ナイジェリアも[4-3-3]のウイングを下げながら構えて機を伺う。

必然、フィニッシュの数ではオーストラリアが上回り、13分には右CK崩れからキッカーを務めたキャトリーがカットインからニアへの鋭いひと振り。これは初戦プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)のGKチアマカ・ナドジエがセーブした。

ナイジェリアも攻撃のスイッチが入った瞬間には想像以上のスピードを披露。特にウチェナ・カヌの突破に可能性を見いだすが、シュートまでは至らない。

マイボールの時間を長くするオーストラリアは19分、ボックス内左でキープしたケートリン・フォードが、追い越したカトリーを囮にして自ら右足のフィニッシュ。セットプレーを絡めてゴールに迫り、38分にはCKからフォードの連続フィニッシュ、ファン・エグモンドのボレーと波状攻撃を仕掛けるが、ナイジェリアも体を張ったブロックで粘りを見せる。

均衡が破れたのは前半の追加タイム1分、ナイジェリアのゴールキックを左中盤でカトリーナ・ゴリーが跳ね返し、サイド深く取ったフォードへ。元ベガルタ仙台レディースラインからの折り返しを、百戦錬磨の背番号「10」ファン・エグモンドが流し込み、先発起用に応える大きな仕事をやってのけた。

スタジアムがホームの大歓声に包まれたまま、前半を終えるかと思われたが、追加タイム6分、ナイジェリアにも歓喜が訪れる。左にポジションを移していた映える青髪、ラシーダット・アジバデがカットインから右足を振ると、ディフレクションしてファーへ流れたボールをカヌが押し込んだ。

タイスコアで迎えた後半は互いが積極的に足を振る序盤戦となるが、その中でナイジェリアが63分にアフリカ女子の星、アシサト・オショアラを投入すると、2分後に逆転に成功する。

左CKがクリアされてボックス内で高く浮き上がると、ミシェル・アロジーが頭でつなぎ、アジバデがプッシュ。GKが弾いたボールをオシナチ・オハレが体ごと押し込み、試合をひっくり返した。

さらに72分にはオーストラリア守備陣の連係ミスを突いて追加点。裏へのボールをアラナ・ケネディがGKへ頭で返そうとするもずれてしまい、拾ったオショアラが空いたゴールへ流し込んだ。

一転窮地に追い込まれたオーストラリアはその後猛攻に猛攻を重ね、11分が示されたアディショナル10分にカイラ・クーニークロスの左CKからケネディが頭で合わせて1点差に。だが、残された時間で追い付くことはできず、ナイジェリアが逆転勝ちで今大会初白星を挙げている。

この結果を受け、グループBは首位のナイジェリア、2位のカナダが勝ち点「4」で並び、オーストラリアは3ポイントのままで3位に。連敗で最下位のアイルランドはグループステージ敗退が決定している。

最終節は31日に行われ、オーストラリアがカナダと、ナイジェリアがアイルランドとそれぞれ相まみえる。

オーストラリア女子代表 2-3 ナイジェリア女子代表
【オーストラリア】
エミリー・ファン・エグモンド(前45+1)
アラナ・ケネディ(後45+10)

【ナイジェリア】
ウチェナ・カヌ(前45+6)
オシナチ・オハレ(後20)
アシサト・オショアラ(後27)

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