【プレミアリーグ開幕節プレビュー】コンパニvsペップの師弟対決で新シーズン開幕! チェルシーvsリバプールのビッグマッチも
超ワールドサッカー / 2023年8月11日 18時0分
2023-24シーズンのプレミアリーグが11日に開幕を迎える。
昨シーズンはアーセナルとの熾烈なタイトルレースを制したマンチェスター・シティが3連覇の偉業を達成。今シーズンは史上初の4連覇を目指すシティに対して、多くのライバルが包囲網を敷く構図のタイトルレースが予想される。
その新シーズンを占う開幕節は、昨季チャンピオンシップ(イングランド2部)王者であるバーンリーと、プレミア王者のシティの王者対決で幕を開ける。そして、この一戦は王者対決に加え、コンパニ監督とグアルディオラ監督による師弟対決でもある。
就任1年目でバーンリーの1年でのプレミアリーグ復帰に導いたコンパニ監督は、長らく堅守速攻スタイルが染みついたクラレッツに能動的なポゼッションスタイルを浸透させ、結果だけでなく内容の伴った見事なフットボールを披露。自身初のプレミアリーグでの指揮に向けては昨季の主力をほぼ残し、MFレドモンドやFWアムドゥニ、MFベルゲら即戦力を新たに迎え入れ、プレミアでの試金石となる王者との開幕戦に臨む。
一方、リーグ3連覇に加え、悲願のチャンピオンズリーグ(CL)制覇など昨季トレブルを達成したシティは、先週末に行われたアーセナルとのコミュニティ・シールドで一足早くシーズンをスタート。その一戦では土壇場での失点によってPK戦に持ち込まれた末に敗戦という結果に終わったが、内容では前半の一部時間帯を除き概ね試合をコントロール。開幕に向けて悲観すべき部分はない。その試合から大きなメンバー変更はないと思われるが、DF史上2番目の高額での加入となったグヴァルディオルの新天地デビューに注目が集まる。
なお、今年3月のFAカップ準々決勝で行われた初の師弟対決はFWハーランドのハットトリックの活躍などで、師匠率いるシティが6-0の圧勝。ただ、前半半ばまでは弟子のチームも善戦しており、師弟対決第2ラウンドはより拮抗した勝負を期待したいところだ。
そのシティ戦の翌日に行われるランチタイムキックオフの試合ではアーセナルが、ホームでノッティンガム・フォレストと対戦する。
昨季は終盤戦の失速によって19シーズンぶりの悲願達成を逃したアルテタ率いるチームは、今夏にMFライスとMFハヴァーツ、DFティンバーら実力者をピンポイント補強。その新戦力3人がスタメンでプレーしたコミュニティ・シールドではFWトロサールの土壇場での同点ゴールもあって、見事にシーズン前哨戦を制した。
ホームで力強いスタートを切りたいチームは、FWガブリエウ・ジェズスを除き全選手が起用可能な見込みで、シティ戦とほぼ同じ陣容での戦いとなる。したがって、DF冨安健洋は引き続きベンチスタートが濃厚だ。なお、昨季のセカンドGKターナーが今週にフォレストへ完全移籍しており、古巣相手にいきなり立ちはだかることになりそうだ。
また、この開幕節ではチェルシーとリバプールによるビッグ6対決がいきなり実現。昨季、屈辱の12位フィニッシュとなった混迷のブルーズはポチェッティーノ新監督の下で巻き返しのシーズンに臨む。今夏の移籍市場で最も出入りが激しいロンドンのチームはDFリース・ジェームズを新キャプテンに指名し、FWムドリクが新10番に任命されるなど心機一転。難敵をスタンフォード・ブリッジで迎える新体制の初陣では注目の新戦力MFエンクンクは負傷で不在となるが、FWジャクソンやGKサンチェス、ローンバックのDFコルウィルら新戦力が早速登場する見込みだ。
対する昨季5位のリバプールはクロップ体制継続も、MFミルナーやMFヘンダーソン、MFファビーニョ、FWフィルミノら重鎮が退団。代わってMFマク・アリスター、MFソボスライの2選手を補強。大幅に刷新された中盤に多士済々な前線、昨季最終盤に機能したDFアレクサンダー=アーノルドの偽SB起用など、攻撃的な布陣でアウェイでの開幕戦勝利を狙う。なお、両者はブライトンMFカイセドの争奪戦を繰り広げており、奇しくもこの開幕戦の対戦前にリバプール行きが濃厚に。同選手がブリッジに向かう遠征メンバーに入るかは不明だが、長らくチェルシー行きを熱望していたとの報道もあり、このビッグマッチの良いスパイスとなりそうだ。
昨季3位のマンチェスター・ユナイテッドは、マンデーナイト開催のウォルバーハンプトン戦で新シーズンをスタートする。テン・ハグ体制1年目でEFLカップ優勝を含め上々の滑り出しを見せた赤い悪魔だが、2強には大きく水をあけられる結果となっており、2連敗と躓いた昨季の反省を踏まえて開幕ダッシュといきたい。幸いにも対戦相手のウルブスはFFPの問題で主力が大量流出し、開幕直前にロペテギ前監督との契約解消、オニール新監督の就任と大きな混乱に見舞われている。そのため、得意のオールド・トラフォードで手負いの狼を叩きのめし、快勝スタートといきたい。
MF三笘薫を擁する昨季6位のブライトンは、昇格プレーオフを制してプレミアリーグ初昇格のルートン・タウンをホームで迎え撃つ。今夏の移籍市場ではマク・アリスター、前述のカイセドを含め再び主力流出も、代わってミルナーやMFダフード、FWジョアン・ペドロら実力者を確保。ただ、デ・ゼルビ監督の複雑な戦術は順応にやや時間を必要とするため、この序盤戦では既存戦力の活躍が必須。その中で今季はエースとしての活躍が求められる三笘の躍動を期待したい。
チェルシーvsリバプールに注目度では及ばずも、ニューカッスルvsアストン・ビラは開幕節の注目カードのひとつ。昨季、ビッグ6の牙城を崩し、見事に4位フィニッシュしたマグパイズは、今夏もMFトナーリやMFバーンズ、DFリヴラメントら能力の高い若手を獲得。今季の更なる躍進へ期待高まる熱狂のセント・ジェームズ・パークにて、前回対戦で0-3の大敗を喫した難敵にリベンジを狙う。
一方、昨季後半戦の主役の一人となり、7位でのカンファレンスリーグ行きを決めたアストン・ビラは、今夏にDFパウ・トーレス、MFティーレマンス、FWムサ・ディアビらビッグクラブも狙っていたタレントを補強。対戦相手同様に開幕前の評価は非常に高い。なお、レバークーゼンからの加入となったディアビは長らくニューカッスルが狙っていた選手で、今回のデビュー戦ではより注目を集める存在だ。
最後に、前セルティック指揮官のポステコグルー監督を新指揮官に招へいした昨季8位のトッテナムは、ブレントフォードとのアウェイゲームで捲土重来を期すシーズンをスタート。MFマディソンやDFファン・デ・フェン、GKヴィカーリオと今夏の積極的な補強と、元横浜FM指揮官が志向するアタッキングフットボールへのスムーズな移行で開幕前の期待値はまずまずだったが、この開幕戦直前に絶対的エースFWケインのバイエルン行き決定的との報道によって状況が一変。今夏の早い段階で移籍はある程度予想されていたものの、そのタイミングが最悪だ。
プレシーズンマッチではケイン不在時も上々のパフォーマンスを見せていたが、昨季2度の対戦で1敗1分けと未勝利に終わった難敵ビーズとの対戦で敗れることになれば、メンタル面でより多くのダメージを受ける可能性もある。それだけに、代役を担うFWリシャルリソンやFWソン・フンミンらの奮起に期待したい。
◆プレミアリーグ開幕節
▽8/11(金)
《28:00》
バーンリー vs マンチェスター・シティ
▽8/12(土)
《20:30》
アーセナル vs ノッティンガム・フォレスト
《23:00》
ボーンマス vs ウェストハム
ブライトン vs ルートン・タウン
エバートン vs フルアム
シェフィールド・ユナイテッド vs クリスタル・パレス
《25:30》
ニューカッスル vs アストン・ビラ
▽8/13(日)
《22:00》
ブレントフォード vs トッテナム
《24:30》
チェルシー vs リバプール
▽8/14(月)
《28:00》
マンチェスター・ユナイテッド vs ウォルバーハンプトン
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
セスク監督率いるコモがアルトゥールも狙う? ヴィオラで復活もユーベで構想外
超ワールドサッカー / 2024年7月22日 16時40分
-
遠藤航も4か月を要した過去 リバプール補強難航を英予想「上手くいかなかったシナリオに直面か」
FOOTBALL ZONE / 2024年7月20日 7時40分
-
鎌田大地、プレミアで「必要とされた」理由 高まる地元の期待度…なぜ日本人獲得に奔走?【現地発コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年7月14日 7時10分
-
補強着々の昇格組イプスウィッチ…次なる新戦力はモウリーニョに構想外を言い渡されたライアン・ケントか
超ワールドサッカー / 2024年7月9日 14時0分
-
鎌田大地は「バーゲン」的取引 “移籍金なし”でのプレミア行きに海外注目「信じられない」
FOOTBALL ZONE / 2024年7月4日 7時30分
ランキング
-
1柔道・永山竜樹が笑顔なき銅メダル 不可解判定で敗戦→3位決定戦で完勝 言葉詰まらせ「目標は金メダルだったので…正直きつかった」
THE ANSWER / 2024年7月28日 1時10分
-
2“はりひな”混合ダブルス初戦敗退に列島がショック 「立ち直れん」「寝れないかも」「うそだろ」
スポニチアネックス / 2024年7月28日 0時45分
-
3日本メダル1号は金!48キロ級・角田夏実が初五輪で涙の頂点 夏季五輪通算500個目メダルのメモリアル
スポニチアネックス / 2024年7月28日 1時3分
-
4【ハンドボール男子】日本がクロアチアに惜敗 残り0秒決勝点献上 日本前監督率いる因縁対決善戦も
スポニチアネックス / 2024年7月27日 22時36分
-
5【パリ五輪】「これはいくらなんでもひどい!」柔道男子60キロ級・永山竜樹の一本負けにネット騒然「審判おかしいよ?」
スポーツ報知 / 2024年7月27日 20時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)