「守備で絶対的な存在に」右SBのポジション争いに燃える橋岡大樹、「悔しい気持ちもあった」9月のリベンジを10月に果たす
超ワールドサッカー / 2023年10月12日 0時35分
日本代表のDF橋岡大樹(シント=トロイデン)が、日本代表活動への意気込みを語った。
11日、日本代表はトレーニングキャンプ3日目を迎えた。この日に全員が合流した中、追加招集で日本代表初選出を受けたMF奥抜侃志(ニュルンベルク)は体調不良により欠席。また、DF伊藤洋輝(シュツットガルト)は腰痛のために別メニューとなった。
冒頭15分の公開の予定だったトレーニングだが、森保一監督の計らいにより公開時間が延長。両サイドからのクロスや崩しでのシュート練習まで公開された中、GK前川黛也(ヴィッセル神戸)も途中でトレーニングを離れた。
橋岡は9月のヨーロッパ遠征では2試合共に途中出場。ドイツ代表戦は最終盤で、トルコ戦では後半頭からの出場となった。
代表活動直後にはゴールとアシストをクラブで記録。試合にも出続けているが「チームでやっているということは確実に僕のためになっていますし、下から繋いでボールを保持することはやっていて楽しいと感じています」とコメント。「そこで自分の良さをどう出せるかをやってきていますが、最近の試合でゴールを決めていますし、ゴールを決めることも今シーズンは多くなると思うので、代表でも見せられればと思います」と、チームでのパフォーマンスをしっかりと出したいと語った。
サイドバックとして日本代表で見せたいものについては「サイドバックは内に入ってきたり攻撃に絡むことが多いので、内に入るのはチームでもやっていますし、そのアイデアだったりを求められると思います」と攻撃の形について言及。「そこを自分で工夫してやっていきたいというのと、自分の良さは守備なので、絶対にやらせてはいけない」と、特徴でもある守備面で魅せたいとした。
また「そこの良さが出れば、菅原選手、毎熊選手は攻撃が良いというのが特徴ですが、ズバ抜けて守備が良いというのを見せられればと思います」と、同じポジションのライバルになる菅原由勢(AZ)、毎熊晟矢(セレッソ大阪)との違いを見せたいとした。
チームで結果が出せている理由については「僕自身の中では、ドイツ戦、トルコ戦はやっぱり悔しい気持ちもあったので、結果で見せないといけないなということもあり、数字という結果で見せられたのは良かったかなと思っているのと同時に、危機感もあります」と、結果を出しながらも危機感があるという。
「常に危機感はありますが、競争が激しくなっている中で、僕自身がどれだけ結果を残して代表に呼ばれてチャンスを掴めるかということが大事だと思っていたので、あの結果というのは良かったです」と、数字を残したことを代表にもしっかり繋げたいと意気込んだ。
この先の北中米ワールドカップ予選では23名で臨むことになり、直近の親善試合とはメンバーが減ることになる。
ライバルも多いポジションである橋岡は「前からオリンピックに入って、代表もちょくちょく入っていることは全く関係なく、いちから見せつけなければいけないと思います」と意気込み。「前回は菅原選手、毎熊選手がスタメンで出ましたけど、試合に出たときにどれだけ自分の良さが出て、試合に次使おうと思わせられるかが大事だと思うので、求められていること、求められていること以上のことをやることが大事だと思っています。立ち位置がどこにいるかは関係なく、見せつけるだけだと思います」と、序列は関係なく、ピッチ上でパフォーマンスを出すことが何よりも必要だと語った。
浦和時代の後輩でもありシント=トロイデンでもチームメイトとなったGK鈴木彩艶については「彼はみんなが思っている通り、本当に良い選手ですし、サッカーに対しての向き合い方も素晴らしいです」とコメント。「歳は下ですし、ポジションも違いますけど、全員がライバルだと思って負けないようにやるしかないです」と、ライバル心を燃やした。
また「彼も良いプレーをして、僕も良いプレーをしてチームに変えることがチームにとって一番良いことです」と、シント=トロイデンのためにも2人とも結果を残したいと語り、「まずは試合に絡んで、9月よりも成長した姿を見せて、代表から帰って、結果を残すためにしっかりやりたいと思います」と、この2試合への力強いコメントを残した。
ポジション争いと同様にサイドからの攻撃パターンが増えている日本代表。「前回も菅原選手がドイツ戦で良いクロスを上げていて、サイドからの攻撃が多くなっていて、サイドの選手が攻撃の中心になっているのが今の代表のサッカーで、結果が出ています」と語り、「そこで自分も結果を残さなければいけないと思います。まずは自分の良さである守備。守備で絶対的な存在になることが一番良いのかなと思いますし、そこで攻撃がプラスアルファでできれば完璧だと思います」と、日本の生命線でもあるサイドを担う1人として高いパフォーマンスを見せられるかに注目が集まる。
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