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今季から新主将就任のファン・ダイクが絶大な影響力を発揮、ピッチ内外でリバプールを支える存在に

超ワールドサッカー / 2023年11月23日 18時10分

写真:Getty Images

新たにリバプールのキャプテンに就任したオランダ代表DFヴィルヒル・ファン・ダイクは、すでに求められるリーダーシップを発揮している。

2015年10月にユルゲン・クロップ監督が就任して以来、着実なチーム作りを進めてきたリバプール。キャプテンをMFジョーダン・ヘンダーソン、副キャプテンをMFジェームズ・ミルナーが務める体制は盤石であり、チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグ、クラブ・ワールドカップなど数多くのタイトルを獲得してきた。

しかし、徐々にスカッド全体が高齢化していくと、昨シーズンはいたるところで問題が噴出。多くのケガ人、主力のパフォーマンス低下、噛み合わない戦術によって黒星を重ねたチームは、終盤にようやく復調するもプレミアリーグ5位に終わり、CL出場権を逃す屈辱を味わった。

この結果もあり、クロップ監督は今夏ついにスカッドの入れ替えを決断。満了を迎えていたミルナーとの契約更新は行われず、出場機会を保証しないと告げたヘンダーソンはサウジアラビア行きを選択することに。キャプテンと副キャプテンがひと夏で退団する大きな改革となった。

リバプールは新たなキャプテンにファン・ダイク、副キャプテンにDFトレント・アレクサンダー=アーノルドを任命。特にオランダ代表ですでにキャプテンを務めるファン・ダイクには、新たなリーダーとしての振る舞いに期待が寄せられていた。

イギリス『The Athletic』のジェームズ・ピアース記者によると、ファン・ダイクはそうした期待に見事に応えている模様。新キャプテンは新加入の選手に対して、住む場所や食事をとる場所、子供たちを通わせる学校についても真摯にアドバイスしており、適応の手助けをしているという。

また、大誤審が話題になった9月のトッテナム戦直後には、チームの団結を維持するためアレクサンダー=アーノルドと共にロンドンでのディナーを提案。試合で負傷したFWコーディ・ガクポを除く選手たちは豪華なレストラン兼バーでの時間を楽しみ、気持ちを切り替えることに成功した。

これ以外でも、ファン・ダイクは選手・スタッフの家族全員を集めてのハロウィンパーティを企画。残念ながら、FWルイス・ディアスの父親が誘拐される事件が起きたことで中止になったが、こうしたチームの結束を深めるイベント開催にも熱心な姿勢を示しているようだ。

もちろん、ピッチ上では今シーズンここまで公式戦11試合に出場し、守備の柱となっているファン・ダイク。低調なパフォーマンスも少なくなかった昨シーズンから完全に復調したキャプテンは、ピッチ内外でチームを支え続けている。

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