9人ローマがフィオレンティーナとドローで4位死守…ルカク一発退場に加えてディバラ&アズムンが負傷交代【セリエA】
超ワールドサッカー / 2023年12月11日 6時54分
セリエA第15節、ローマvsフィオレンティーナが10日にスタディオ・オリンピコで行われ、1-1のドローに終わった。
リーグ連勝で4位に浮上したローマは、1ポイント差で6位に位置するフィオレンティーナとのホームゲームで3連勝でのトップ4圏内維持を狙った。直近の公式戦3連勝と好調を維持する難敵とのホームゲームでは前節のサッスオーロ戦から先発3人を変更。ボーヴェに代えてペッレグリーニを起用したほか、両ウイングバックをカルスドルプ、スピナッツォーラからクリステンセン、ザレフスキに入れ替えた。
比較的静かな入りとなったが、ホームのローマがファーストチャンスをモノにする。5分、右サイドで押し込んでクリスタンテとのパス交換によってボックス右に抜け出したディバラが左足アウトサイドを使った正確なクロスを供給。これをゴール前のルカクが難なくヘディングで左隅に決めた。
幸先よく先制に成功したホームチームは以降もゲームをコントロール。14分にはカウンターから左サイドに抜け出したザレフスキからの折り返しをボックス中央に走り込んだディバラが左足ダイレクトで合わすが、これは枠の右に外れた。
一方、序盤から難しい戦いとなったフィオレンティーナだったが、17分に最初の決定機を創出。ペナルティアーク付近でボールを持ったボナヴェントゥーラからのショートスルーパスに完璧なタイミングでエヌゾラが抜け出すが、GKとの一対一の絶好機を仕留め切れない。
このピンチを凌いだローマだったが、直後にアクシデント発生。接触プレーの際に左のハムストリングを痛めたディバラがプレー続行不可能となり、25分にアズムンがスクランブル投入された。
前半半ばを過ぎると試合はやや膠着。フィオレンティーナがボールの主導権を握ったが、遅攻の局面では決定機はおろかフィニッシュまで持ち込めず。対するローマもディバラ不在によって最前線のルカクと中盤のリンクの部分でややミスが目立ち、得意のカウンターを完結できない。
その後、前半終了間際にはローマがクリスタンテの右クロスからアズムン、フィオレンティーナがカウンターからボックス付近に持ち込んだボナヴェントゥーラと互いに決定機を迎えたが、いずれの場面でも決め切ることができなかった。
ローマの1点リードで折り返した試合は後半も拮抗。50分にはエヌゾラの見事なキープからボナヴェントゥーラを経由したボールがボックス右に走り込むイコネに渡る。ここで得意の左足でニアを狙ったが、これはGKルイ・パトリシオの好守に遭う。
時間の経過とともに相手を押し返して自分たちの攻める時間も作るローマだったが、後半もアクシデントに見舞われる。前半から足を気にしていたアズムンが自らピッチに座り込んでしまい、62分にエル・シャーラウィの投入を余儀なくされる。さらに、直後の64分にはザレフスキが2枚目のカードをもらって退場となる。
これで数的優位を手にしたフィオレンティーナは相手が守り慣れる前にゴールをこじ開ける。66分、FKの二次攻撃から左サイドのクアメが正確なクロスをゴール前に入れると、攻め残っていたクアルタが絶妙なバックヘッドでのフリックシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
1-1の振り出しに戻したフィオレンティーナはここから畳みかける。カードトラブルのリスクがあるイコネに代えてエースのニコ・ゴンサレスを投入すると、そのエースは投入直後にボックス内でのヘディングシュートでいきなり決定機に絡む。さらに、ボナヴェントゥーラ、カヨデを下げてソッティル、マキシム・ロペスを続けて投入し、中盤のダンカンを右サイドバックに配する攻撃的な布陣にシフトした。
防戦一方のローマはすでに2度の交代機会を使っていたなか、最後の交代機会でペッレグリーニを下げてボーヴェを投入。1-1の状況を維持を意識しつつ、ボックス・トゥ・ボックスMFにカウンターの担い手を託す。だが、この交代直後の87分にはカウンターの守備対応の際にルカクが勢い余ってクアメの脛に足裏を見せたタックルを見舞って一発退場に。残り10分あまりを9人で戦うことに。
7分が加えられた後半アディショナルタイムは猛攻を仕掛けるフィオレンティーナ、専守防衛のローマという構図が明確に。その白熱の攻防ではあの手この手でうまく時計を進めたローマが、何とか耐え抜いて1-1のまま試合をクローズした。
この結果、何とか4位の座を死守したローマだったが、ボローニャ、ナポリ、ユベントスと次節以降の上位対決に向けてルカクとディバラ、アズムン不在での戦いを強いられる可能性が濃厚となる厳しい状況となった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
開幕へロマニスタの期待感高まる…ディバラとスーレの同胞レフティーコンビがPSMで鮮やか連携弾
超ワールドサッカー / 2024年8月7日 15時20分
-
三竿健斗復帰の鹿島がバウンスバックで上位に食らいつく! FC東京に競り勝つ【明治安田J1第24節】
超ワールドサッカー / 2024年7月20日 20時4分
-
川崎Fがペース握った中、C大阪がヴィトール・ブエノの技ありゴールで追いつき痛み分け【明治安田J1第23節】
超ワールドサッカー / 2024年7月14日 21時12分
-
首位の町田が東京Vとのダービーでシーズンダブル! 守護神・谷の再三好守でウノゼロ勝利【明治安田J1第23節】
超ワールドサッカー / 2024年7月14日 20時4分
-
FC東京が新国立でのJリーグ最多観客集めた新潟との一戦制す! 荒木&野澤のパリ五輪組に海外移籍の松木を白星で送り出す【明治安田J1第23節】
超ワールドサッカー / 2024年7月13日 21時12分
ランキング
-
1パリ五輪 女子マラソンの前田穂南が欠場 右大腿骨疲労骨折 強行出場は「今後の選手生命にも関わる」
スポニチアネックス / 2024年8月10日 18時22分
-
2国際映像なのに「赤崎カメラ」、男子マラソン6位の赤崎暁にくぎ付け
読売新聞 / 2024年8月10日 17時52分
-
3五輪マラソン、田中希実が日本の給水係務める 18キロ付近「チラッと映った」「一瞬」日本ファンも発見
THE ANSWER / 2024年8月10日 16時2分
-
4森秋彩、4位でメダル逃す ベーカリーでアルバイトの20歳、リードは1位 スポーツクライミング女子複合
スポニチアネックス / 2024年8月10日 20時27分
-
5「収穫なし!張本智和」と中国報道も…現地ファンは「大丈夫。まだ21歳じゃないか」激励のコメント殺到
THE ANSWER / 2024年8月10日 17時33分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください