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苦手ブライトンに完勝のアーセナルが暫定首位! フル出場三笘薫は前半守備に追われるも後半に突破から見せ場【プレミアリーグ】

超ワールドサッカー / 2023年12月18日 1時5分

写真:Getty Images

プレミアリーグ第17節、アーセナルvsブライトンが17日にエミレーツ・スタジアムで行われ、ホームのアーセナルが2-0で勝利した。なお、ブライトンのMF三笘薫はフル出場、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場となった。

前節はアストン・ビラに0-1と競り負け、今季2敗目と共に2位に転落したアーセナル。また、直近のチャンピオンズリーグ(CL)では首位通過が確定していたこともあり、大幅なターンオーバーを敢行した結果、PSVとのアウェイゲームを1-1のドローで終え公式戦2試合未勝利に。リーグ前回対戦の0-3の惨敗を含め、ホーム公式戦3連敗中と相性が悪いシーガルズとの上位対決ではアストン・ビラ戦と全く同じスタメンを採用した。

一方、8位のブライトンは前節、相手守護神トラッフォードの圧巻のパフォーマンスに苦戦し、バーンリー相手に1-1のドローに終わった。それでも、直近のヨーロッパリーグ(EL)では首位通過を懸けたマルセイユとのホームゲームを試合終盤のジョアン・ペドロのゴールで1-0と勝ち切り、逆転での首位通過を決めた。過密日程が続くなか、エミレーツでの4連勝を狙った一戦では先発5人を変更。GKにフェルブルッヘン、ララナやミルナーといったベテランを起用し、ジョアン・ペドロに代わってファーガソンが最前線に。三笘は引き続き左ウイングに入った。

立ち上がりはアグレッシブに前から圧力をかけるアーセナルが主導権を握る。そして、右サイドのサカの突破を起点に続けて際どいクロスでチャンスを作り出す。さらに、14分にはウーデゴールが右サイドからのカットインで左足を振っていくが、これはわずかに枠の左へ外れる。

一方、ブライトンもファーストプレスをかいくぐって相手陣内深くまで前進していくが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。以降は再び押し込まれて耐える展開が続くと、フェルトマンが接触プレーで右ヒザを負傷。これにより、27分にはヒンシェルウッドが右サイドバックに投入された。

完全にペースを掴んでいるアーセナルは、ジェズスらが積極的にエリア付近で足を振っていく。さらに、32分には右サイドのウーデゴールからのスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したサカがGKを引き付けて中に折り返したボールをマルティネッリがダイレクトで合わせるが、これは相手の寄せもあって枠に飛ばせず。

前半終盤も相手陣内でハーフコートゲームを継続し、ジンチェンコのスルーパスを起点にマルティネッリ、ハヴァーツとボックス内で続けて決定機が訪れたが、これも決め切れなかった。

アーセナルがシュート15本、ブライトンがシュート0本とホームチームが圧倒したものの、結局ゴールレスでの折り返しとなった注目の上位対決。両戦術家のハーフタイムの修正による変化に注目が集まった後半は、ホームチームが引き続き前からの圧力で主導権を掴みにかかる。

52分にはGKフェルブルッヘンの縦パスをライスが引っかけてボックス右でボールを受けたサカを経由し、ゴール前のウーデゴールにビッグチャンス。だが、これはDFファン・ヘッケの見事な絞りに阻まれる。

だが、このプレーで得た右CKの場面でキッカーのサカが左足インスウィングで高い弾道のボールを入れると、手前でDFファン・ヘッケが頭で触ってファーに流れたボールを大外でフリーのガブリエウ・ジェズスがコースを狙ったヘディングシュートをニアへ流し込んだ。

最後のところで耐えながらも先にゴールを割られたブライトンは60分に3枚替えを敢行。ミルナー、ララナ、ファーガソンを下げてイゴール、ブオナノッテ、ジョアン・ペドロと機動力のある選手たちをピッチに送り込んだ。失点以降は三笘の左サイドでの仕掛けを起点に攻勢を仕掛けると、64分にはグロスの左クロスからヒンシェルウッドのヘディングシュートでようやくファーストシュートを記録した。

一方、相手が前に出てきて、よりカウンターチャンスを得たホームチームは両翼の突破力を武器に再三の鋭い仕掛けを見せる。さらに、精度の高いセットプレーからホワイトらにビッグチャンスが舞い込むが、DFダンクの圧巻のゴールカバーや守護神フェルブルッヘンのビッグセーブにことごとく阻まれる。

守備陣の粘りで勝ち点の可能性を残すブライトンは、79分に負傷明けのウェルベックをアディングラに代えて投入。83分にはボックス左角でボールを受けたジョアン・ペドロのスルーパスに反応した三笘が完璧な右足アウトサイドを使ったグラウンダークロスを供給。これにニアで反応したグロスがワンタッチで合わせるが、これはわずかに枠の左に外れて同点ゴールとはならなかった。

この決定機をきっかけにブライトンがしばらく押し込む形を作ったが、先にゴールを奪ったのはまたしてもアーセナルだった。87分、自陣でトロサール、ウーデゴールとうまく繋いで局面を変えると、相手陣中央でフリーで受けたエンケティアがボックス左に走り込むハヴァーツに丁寧なラストパスを供給。ハヴァーツは冷静にGKのポジションを見極めてゴール右隅へ左足のシュートを流し込んだ。

これで試合の大勢が決したなか、なおもゴールを目指すアーセナルは途中出場のスミス・ロウらのシュートで決定機を作ったが、ブライトン守備陣の意地の好守に阻まれた。

それでも、開幕から全試合ゴールを挙げてきたブライトンの攻撃をシャットアウトしたアーセナルがアストン・ビラ戦の敗戦を払しょくする勝利を挙げ、暫定首位に浮上して次節リバプールとの首位攻防戦に臨む形となった。

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