「シーズンを通じて最悪のパフォーマンス」、今季リーグ初連敗のアルテタ監督がフルアム戦の低調な出来に憤る
超ワールドサッカー / 2024年1月1日 8時0分
アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、今シーズン初のリーグ連敗を喫したフルアム戦のパフォーマンスに憤りを示した。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。
アーセナルは、12月31日にアウェイで行われたプレミアリーグ第20節のフルアム戦で1-2の逆転負けを喫した。これにより、チームは2023年最終戦で今季初のリーグ連敗となり、4位に転落した。
前節、ウェストハムとのロンドン・ダービーに0-2の完敗を喫し、リーグ戦でホーム初黒星を喫したガナーズ。この試合ではリーグ3試合連続無得点での3連敗中と調子が下降気味なフルアム相手のロンドン・ダービーでバウンスバックの勝利を図った。
前半開始早々にFWブカヨ・サカのゴールで先制に成功したが、前半半ばに相手の鋭いロングカウンターで同点に追いつかれる。1-1で折り返した後半はDFヤクブ・キヴィオルを下げ、より攻撃面でも貢献できる負傷明けのDF冨安健洋を左サイドバックに投入。勝ち越しゴールを奪いにいったが、後半序盤にセットプレーの流れからFWボビー・デコルドバ=リードに逆転ゴールを許した。
以降は直近のウェストハム戦と同様に後ろの枚数を削り、次々と攻撃的なカードを切ったが、後半はシュート5本枠内0本とサカの決定機逸などが響いて厳しい内容での敗戦となった。
同試合後、公式会見に出席したアルテタ監督は「辛く悲しい一日」と結果、内容ともに低調な一戦に憤りを示した。
「辛く悲しい一日。それこそ私がこの試合を要約する方法だ。これまで示してきた安定性により、20試合を終えて首位に立つチャンスがあった。我々はこの試合に勝つ権利を獲得するに十分なものを見せられていない。3日前、我々は勝つべき試合に負けたが、今日は全く違った展開となった」
「我々は十分ではなかった。ボールポゼッションが十分ではなく、ボールを相手に与えすぎた。リズムも脅威も足りなかった。守備でも我々は二番手だった。ダイレクトプレーをコントロールできなかった。彼らにとって、ファーストボールとセカンドボールを獲得し、走る機会を得るのは非常に簡単だった。その後、ウェストハム戦のように2失点を喫してしまったが、このリーグでそれを許してしまうと、勝つのは非常に難しくなる」
「(交代選手が機能していない要因は?)そもそも結果を変えないと、交代が機能したとは言えない。今日は前半も後半もうまくいかなかった。100分間を通じて、我々は試合に勝つレベルには決して達しなかった」
「(ウェストハム戦よりも深刻化か?)確かに。前節、我々はボールをゴールネットに入れられず、相手は確実に決めた。その点に関してはある意味で問題はない。しかし、今日の全体的なパフォーマンスはさらに心配なものだった」
「我々全員がウェストハム戦からのバウンスバックを望んでいた。より良いプレーをしたいと最初に思うのはプレーヤーだ。我々は皆それを望んでいる。今日はそれができなかったし、それが今の我々の心の中にある痛みだ」
また、この試合でベンチ外となったDFオレクサンドル・ジンチェンコに関しては、ふくらはぎの違和感が原因だったと説明。
「彼はふくらはぎに何かを感じた。明日検査して、どのくらい試合を欠場するか確認するつもりだ」
この連敗によって20シーズンぶりの悲願達成へ早くも暗雲漂う状況だが、スペイン人指揮官は次節のクリスタル・パレス戦まで約3週間近く間が空く中でしっかりとチームを改善していきたいと、新たな決意を語った。
「今日の敗戦は必ずすぐにリセットする必要がある。繰り返しになるが、ウェストハムとの試合は全く違うものに感じられ、あの敗戦はそのまま次に進んでも大丈夫な類のものだ。それはフットボールでは起こり得ることだからだ。一方で、今日起こったことは二度と起こしてはならない。もしそうしてしまえば、我々が望む場所に到達する機会は決して得られないからだ」
「今日のパフォーマンスはシーズンを通じて最悪のパフォーマンスであることに間違いはなく、鏡で自分自身を見なければなりません」
「改善する必要がある。我々は試合に勝つ必要があり、そのために改善が必要だ。リーグ戦20試合を終えた時点で、我々にはリーグで一番になるチャンスがあるようなプレーヤーを抱えており、そのプレーヤーと共に改善していかなければならない。彼らは本当に優秀で、これからも彼らと協力していくつもりだ」
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