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序盤の連続失点響き連覇の夢ついえる…東洋大学キャプテン北村美羽「自分たちの甘さが出てしまった」

超ワールドサッカー / 2024年1月4日 22時55分

写真:©超ワールドサッカー

東洋大学のキャプテン、4年生MF北村美羽が準決勝を終えての胸中を語った。

4日、味の素フィールド西が丘では第32回全日本大学女子サッカー選手権大会(女子インカレ)の準決勝2試合が行われ、東洋は第1試合で山梨学院大学と対戦した。

前回大会の決勝と同一カードとなった一戦で、東洋は6分、12分と、立ち上がりに連続失点を喫すると、25分に3点目を奪われ、前半で大きなビハインドを負うことに。後半は選手交代を含めて攻勢を強めたものの、北村のラストパスからFW小林莉々子が1点を返すにとどまり、1-3で敗れた。

試合後の取材に応じた北村は、「自分たちの甘さが出てしまった」と、悔しさを吐露。序盤に相手の勢いを受けてしまい、リズムをつかめなかったことを悔やんだ。

「相手の勢いに飲み込まれたことと、自分たちのミスから失点してしまって、そこから取り返そうという雰囲気の中で、また失点と、良くない形が続いてしまいました」

「後半は自分たちのペースで試合を進められましたが、やはり前半からそれができないと、こういった結果になってしまう。ゴールをこじ開けられなかったところもそうですし、自分たちの甘さが出てしまったかなと思います」

ただ、気を取り直して臨んだ後半は、持ち味のポゼッションサッカーを存分に展開。交代カードも駆使して反撃に転じると、70分には中央での細かいパスワークを経て、北村のラストパスから小林莉々子が1点を返した。

「後半は自分たちのボールの保持率も高くなりましたし、その分アクションを増やせるタイミングや、交代で入った選手が1個違いを見せてくれたので、そこで勢いに乗れた部分はあったと思います」と、手応えを口にしている。

東洋は昨年度、女子インカレで初の決勝進出を果たして優勝。関東大学女子サッカーリーグ戦(関カレ)との2冠を達成した。一方、今年度は対策も講じられる中でリーグ戦は4位に終わり、インカレも連覇を果たすことはできなかった。

「優勝まで導けなかったのはすごく申し訳ない」と主将としての責任を口にしたが、難しい戦いの中で、逆境を跳ね返すメンタリティも備わってきたのだと言葉を紡ぐ。

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースへの加入が内定している北村は、今後プロの舞台へ身を置くこととなる。すでに特別指定選手としてWEリーグカップにも出場済みだ。

1年生時から試合に絡み、今年度は主将を務めるなどチームを牽引し続けたかじ取り役は、大学生活の4年間を振り返って、瞬間声を詰まらせながらも、この先の挑戦へ向け、気丈に胸を張った。

「1年生の頃からずっと試合に出させてもらって、今年4年生として、キャプテンとして優勝まで導けなかったのはすごく申し訳ないんですけど、でもやっぱりいろいろなチーム状況を経験して、ここまで這い上がってこられたのは自分たちの力だと思うので、それは次にも生かしていきたいなと思います」

「(WEリーグでは)いち早く試合に絡むことや、自分の弱さを改善しながら強みを生かして、チームに貢献していけるように頑張りたいと思います」

【動画】東洋大学MF北村美羽が見事な浮き球ワンタッチパスでアシスト記録


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