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立派な準優勝!近江の2年生MF山本諒、“盟主”青森山田からのゴールを経て目線は来年度へ「チームを勝たせられる選手に」

超ワールドサッカー / 2024年1月8日 19時31分

写真:©超ワールドサッカー

近江(滋賀)のMF山本諒(2年生)が、第102回全国高校サッカー選手権大会決勝・青森山田(青森)戦を振り返った。

8日、今年度の選手権決勝が行われ、2年連続3度目出場で初決勝の近江は、当代の“盟主”青森山田に1-3と敗戦。日本一まであと一歩だったが、それでも準優勝という素晴らしい成績を収めている。

前半を1点ビハインドで折り返したなか、前田高孝監督はハーフタイムに「むしろよく1点ビハインドにとどめた。必ず後半で逆転できるぞ」とポジティブな言葉を選手たちへかけたという。そして、その指揮官がハーフタイムを境にピッチへ送り込んだ選手こそ、2年生アタッカー山本だ。

後半立ち上がりの47分、近江はMF浅井晴孔が小刻みなドリブルで青森山田DFを剥がし、自身の右側を追い越したDF金山耀太へ展開。金山がボックス右からグラウンダーのパスを入れると、これがゴール前をすり抜けてファーで走った山本の足元へ。山本が落ち着いて沈め、近江は“盟主”青森山田から同点ゴールを奪い取った。

残念ながら、地力で勝るであろう青森山田にその後勝ち越され、近江は準優勝…しかし、山本は2年生にして聖地・国立競技場のピッチに立ち、決勝の舞台でゴールも決めて割れんばかりの大歓声が自身に降り注いだ。

山本は試合後、自身の同点ゴールについて「他の選手が“崩し”の部分までやってくれて、自分の足元へボールが流れてきそう…という感覚がありました。動いた通りのところへボールが来たので流し込むだけでした」と振り返る。

「後半先に点を取ることは必須の状況だったので、ひとつ役割をこなせたのは良かったです。ただ、勝利するためのもう1点、勝ち越し点は取れませんでした。今日の試合をまた振り返って、今後の成長に繋げたいと思います」

また、来年度に向けては「(今年度)3年生が多かったので、来年度どんなチームになるか予想できないですけど…そうですね、自分が中心となって、自分がより多くのゴールを奪って…そうしてチームを勝たせられたらなと思います」と意欲を見せる。

「僕は、相手がどこだろうと臆することなくしっかり戦うことができる、と自負しています。こういった部分は監督に評価してもらえていると思いますし、相手の懐に入る動きも今日は臆することなくできたかなと思います」

惜しくも日本一を逃した近江だが、山本を含む1〜2年生が今大会を通じて得た経験値は、必ずや来年度にも生かされることだろう。そして何より、青森山田から一矢報いた山本は、来年度も楽しみにしたい選手となった。

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