「全力を注ぎたい」連続ゴール中の中村敬斗は逆サイドの伊東純也との連携を狙う、初のアジアカップには「絶対優勝したい」
超ワールドサッカー / 2024年1月14日 10時25分
日本代表MF中村敬斗(スタッド・ランス)が、アジアカップ2023初戦のベトナム代表戦へ意気込んだ。
12日に開幕したアジアカップ2023。日本の初戦は14日、ベトナム代表との対戦で行われる。
2011年以来、3大会ぶりに優勝を目指す日本。相手のベトナムはフィリップ・トルシエ監督が率い、日本としてはやりにくい相手とも言える。
昨年3月に日本代表初招集を受けた中村。持ち前の得点力を発揮しゴールを重ねてきた中、自身初のアジアカップに臨むこととなる。
初戦のベトナム戦については、「今までのベトナムと試合をした時は引いてきていたので、明日もそうなるかなと。上手く崩したり、先制点を取れれば崩れるかなと」とコメント。相手が守備を固める傾向があると語った中、崩す役割もある中で「チームの役割をまずは果たして、その上で自分の特徴を出せればと思います」とコメントした。
日本の武器となっているのは、右サイドの崩し。チームメイトでもあるMF伊東純也(スタッド・ランス)が中心となり崩し、左サイドや中央が仕留めるという形だ。
中村は「そういう形で点を取りたいです」とコメント。非公開のトレーニングマッチであるヨルダン代表戦でもゴールを決めていたが、「また新しい形でのゴールでした。個人として久々にああいう形でゴール取れたなという形です」と、違う引き出しも出せたと語った。
10月の活動で負傷しそこから離脱。11月の活動は不参加となり、ケガも当初の予定より長引いてしまった。中村は「10月にケガをして、思ったより長引いていて、復帰しても痛みがあったりとかしました」と語り、「フランスでの最終戦ぐらいからちょっとずつフィットしてきて、元旦の試合を含めて良い形で来れたと思います」と、ここに合わせることができたと振り返った。
アジアカップに向けては予てから思いを持っていたと明かした中村。「ケガした時、する前からもアジアカップのことは考えていましたし、ケガした時はなんとか早く治して結果を出してアジアカップにいきたいということはずっと思っていました。それが形になって、チームとして戦えることは嬉しいです」と、まずはメンバーに無事に入れてプレーできる状態に戻れたことを喜んだ。
中村は5試合で5ゴール。ヨルダン戦を入れると、出場した6試合連続でのゴールとなる。ただ、全てが親善試合であり、公式戦は今回が初。その点については「W杯の2次予選に出られなかったので、僕にとっては初めての公式戦になります。どんな雰囲気かわからないですけど、いつも通りやれればと思います」と、普段通りのパフォーマンスを出すことを意識した。
アジアカップは世界的にも注目され、ここから海外移籍のチャンスを掴んだ選手もいる。キャリアにとっては大事な大会となる中で、「絶対優勝したいということ。優勝すれば僕は初めてタイトルを獲ることになります。日本として獲りたいと思います」と、チームとしても個人としてもタイトル獲得に集中したいとした。
左サイドではライバルにMF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)がいるが、ケガの影響でプレーすることはしばらく難しい状況。チームには帯同しているが、グループステージ中の出場は難しいとの見方もある。
同じポジションである中村は「三笘選手が復帰していてもしていなくてもやることは変わらないです」と語り、「出るか出ないかは監督が決めることなので、出るときはやるべきことをやるだけです」と、自分に集中することを強調した。
一方で、右サイドにはクラブでも一緒にプレーする伊東がおり、ゴールをお膳立てしたいとも語っていた。「それは間違いなく僕も狙っていることで、伊東選手が突破してくれると思うので、それに全力を注ぎたいです」と、狙いは合っているとコメント。「逆サイドから入ってくるのは得点になりやすいと思いますし、そこも自分の武器だと思うので、形になればと思います」と、これまでゴールを重ねているように、狙い澄ましていきたいと語った。
逆に自身のサイドからの崩しについては「そこは徐々にもっと増やしたいと思っています」と課題に感じているようで、「左サイドバックと連携しながら上手く崩していきながら、タイ戦の2点目は僕がたまたま取りましたけど、ボランチやトップ下の人と上手く連携して崩していければと思います」と、崩す側にもなっていきたいと意気込んだ。
三笘不在ながらも他国は中村も警戒している状況。ライバルたちからの評価については「そういって言ってもらえることは嬉しいですし、もっと頑張ろうとなると思う」と語り、注目を浴びることで力に変えていくことになりそうだ。
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