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アル・イテハドの背番号「10」コロナドが母国ブラジルに復帰へ…大変珍しい経歴の31歳に同国メディアが注目

超ワールドサッカー / 2024年2月8日 21時45分

珍しい経歴を持つブラジル人MFイゴール・コロナド(31)。アル・イテハドを退団して母国へ帰る見通しだ。ブラジル『グローボ』が伝えている。

昨夏FWカリム・ベンゼマやMFエンゴロ・カンテ、MFファビーニョといった世界的ビッグネームを迎え入れたアル・イテハド。そんな金満クラブで背番号「10」を背負うのがブラジル人MFコロナドだ。

迎えた2023-24シーズンは世紀の大補強にも怯まず、主力としてリーグ戦15試合にいずれも先発出場し、5ゴール7アシスト。トップ下にワイドの位置もこなす、まさに攻撃の核といったところだが、どうやら契約解除および母国のコリンチャンスへの移籍が近づいているという。

ただ、ブラジル大手のメディア『グローボ』がこの男のコリンチャンス移籍に関する進捗を伝えているのは、煌びやかなスター軍団を抜け出して母国の名門に向かおうとしているからだけではない。その経歴が極めて異色なのだ。

このコロナド、実はブラジルでのプロ経験が一切ないブラジル人プレーヤーなのだ。

コロナドは2007年に15歳で単身イギリスへ。現在リーグ2(イングランド4部)のミルトン・キーンズ・ドンズFCの下部組織に入団し、4年後にはスイスのチューリッヒU-21へ移籍…プロデビューは2012年11月、欧州の主要リーグにほど遠い小国マルタで飾った。

マルタ1部の強豪フロリアーナで活躍したのち、新天地はイタリア・セリエBのトラパーニ。そこからパレルモ、UAEのシャールジャFCを経て、2021-22シーズンからアル・イテハドで活躍、バロンドーラー・ベンゼマの同僚として背番号「10」を背負う選手となった。

したがって、コリンチャンス移籍が実現すれば、“逆輸入選手”として31歳にして初めてプレーするブラジルクラブが母国を代表する名門ということに。すでにベテランの域に入っているコロナドは母国トップクラブからのオファーが最後かもしれないと踏んでいるようで、移籍を熱望...遠回りした選手キャリアの終盤に差し掛かるなか、大きなチャンスが訪れた。人生は何があるかわからない。

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