メンディリバルの言葉に滲む“監督業の苦悩”…スター選手の扱いに苦心したセビージャ時代「私では駄目なんだな…と」
超ワールドサッカー / 2024年6月14日 11時45分
オリンピアコスのホセ・ルイス・メンディリバル監督が、スペイン『Relevo』で今季序盤までのセビージャ指揮官時代を振り返った。
昨季途中就任のセビージャでヨーロッパリーグ(EL)優勝、今季途中就任のオリンピアコスでヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)優勝を成し遂げたメンディリバル監督。
「私の言葉、選手に対するアプローチは簡潔で明確。自分にできない指導はしないし、不得手な戦術を取り入れたりはしない」とさっぱり語るスペイン人指揮官だ。
2季連続で低空飛行のチームにシーズン途中就任からやってきて、欧州タイトルをもたらす…よくよく考えると前人未到の偉業なわけで、昨季のセビージャを振り返ってこう語る。
「セビージャを率いた最大の誇りは『選手たちの変化』だ。就任当初、選手たちの目が明らかによどんでいてね…メンタル的に死んでいたと言っても過言ではないレベルだった」
「それまでの複雑なサッカー、戦術に疲弊していた、と言うべき状況だった。選手に自信を取り戻させ、できるだけ噛み砕いてシンプルにし、チームを変えることができた」
一方で、今季序盤でセビージャを解任されているメンディリバル監督。
解任後はオリンピアコス行きまでセビージャの全試合をリアルタイムで観たほど選手たちを心配していたようだが、1人のベテランに限っては、扱いと関係性に苦心したようだ。
「シーズンの頭からチャンピオンズリーグ(CL)もあるだろう? そんななか、コンディションに問題のないセンターバックが3枚だけ…グデリ、バデ、そしてセルヒオ・ラモスだ」
「状況的にローテーションを敷かざるを得なかったが、ラモスは日曜も水曜も試合に出たがり、私の選択を嫌った。客観的にみて、ラモスの序列は高かったと思う。しかし、それだけでは満足できなかったようだ」
「思ったのは『私では駄目なのだ。私より優れた指揮官でなければ、ラモスほどの選手を満足させられない…』ということ。同時に私の職務も終わりに近づいている気がした。己の基準に従うか否か…コーチは日常的に選択を迫られているんだ」
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【2023-24ラ・リーガ総括】超WS選出の最優秀選手はベリンガム
超ワールドサッカー / 2024年6月6日 21時0分
-
偉業達成のメンディリバル監督とバルベルデ監督が熱い抱擁…現役時代の元同僚は今季共にトロフィー獲得
超ワールドサッカー / 2024年5月30日 22時4分
-
「一夜の出来事で終わらないことを願う」昨季のELに続き2年連続で欧州制覇のメンディリバル監督、ギリシャ初の欧州タイトルに「コミュニティ全体を幸せにできたことは光栄」
超ワールドサッカー / 2024年5月30日 9時52分
-
「選手はやる気満々だ」ECL決勝控えるオリンピアコス、経験豊富なメンディリバル監督は「冷静でなければならない」
超ワールドサッカー / 2024年5月29日 18時40分
-
【ECL決勝プレビュー】母国開催オリンピアコスvs2季連続決勝フィオレンティーナ…初優勝懸けた初対決
超ワールドサッカー / 2024年5月29日 18時0分
ランキング
-
1大谷翔平、24号直後に“逆走”の珍場面 一塁ベース踏みに戻る ネット「何?」「珍しい」
THE ANSWER / 2024年6月26日 9時20分
-
224号・大谷翔平が69年ぶり偉業 到達した「9」を米メディア報道「LAドジャースの新記録だ」
THE ANSWER / 2024年6月26日 10時2分
-
3マウンドでいきなり嘔吐、167キロ右腕に悲劇 衝撃光景に実況も大慌て「Oh…」
Full-Count / 2024年6月26日 14時7分
-
4八村塁&渡邊雄太、パリ五輪の日本代表最終候補に 7月韓国戦出場へ、日本バスケ協会が16名発表
THE ANSWER / 2024年6月26日 16時2分
-
5怪物・井上尚弥がネリ戦で喫したダウン中に考えていたこと「こっちは本当ビックリして…」
スポニチアネックス / 2024年6月24日 19時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください