C大阪が8戦無敗も粘りの10人東京Vに勝ち切れず…山見&レオ・セアラが共に2戦連発の痛み分け【明治安田J1第22節】
超ワールドサッカー / 2024年7月6日 20時50分
明治安田J1リーグ第22節の東京ヴェルディvsセレッソ大阪が6日に味の素スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。
10位の東京Vは前節、横浜F・マリノスとのクラシコに2-1の勝利。前々節のジュビロ磐田戦の大敗を払拭する2試合ぶりの白星となった。城福浩監督のJリーグ通算500戦目の節目で、後半戦初の連勝を狙ったチームは前節と全く同じスタメンを採用。引き続き木村勇大、染野唯月をベンチに置き、山田楓喜、山田剛綺、山見大登の3選手を前線に配置した。
一方、前節名古屋グランパスを2-1で撃破し、2連勝且つ7戦無敗で5位に浮上したC大阪。3試合ぶりのアウェイゲームで今季2度目の3連勝を目指した小菊昭雄監督率いるチームは前節から先発1人を変更。ベンチ外の奥田勇斗に代えて今季リーグ戦初先発となった阪田澪哉を右サイドバックに配した。
雷の影響で40分遅れでのキックオフとなった試合。開始直後には左サイドで縦に仕掛けた翁長聖のクロスに飛び込んだ山田剛に決定機も、ここはDFの身体を張ったクリアに阻まれる。
横浜FM戦同様に良い入りを見せた東京Vは、相手のボール回しをコンパクトな守備で制限しながら中盤で回収。山見と翁長の左サイドでの縦に速い仕掛け、背後を狙う山田剛を起点とした攻撃でチャンスを窺う。17分にはボックス内で続けて競り勝った山田剛がゴール至近距離から右足シュートを放つが、これはGKキム・ジンヒョンの好守に遭う。
立ち上がりからボールは保持するものの、思うような形で前進できないC大阪。立ち位置に修正を施しながら変化を付けて少しずつリズムを改善していくが、効果的に前線のアタッカーにボールを届けるには至らず。フィニッシュはセットプレー絡みに限定される。
より効果的にチャンスまで持ち込むホームチームは、31分に右サイドからの崩しでペナルティアーク付近の山見がゴール前の密集を抜くグラウンダーシュートを放つが、これは惜しくも左ポストの外側を掠める。
前半半ばから終盤にかけて試合は膠着状態に陥るが、思わぬアクシデントが発生。39分、自陣中央を持ち上がったカピシャーバに山田楓が後方からスライディングタックル。主審は一度イエローカードを掲示したが、オンフィールド・レビューによって足裏をみせた危険なタックルとの判定でカードの色が赤に変わり、東京Vは前回対戦同様に退場者を出すことになった。
その後、数的優位を活かしたアウェイチームが押し込む展開が続いたものの、試合は0-0のイーブンでの折り返しとなった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半。東京Vは引き続き山田剛を最前線に残した[5-3-1]の布陣でスタート。勢いを持って入ると、立ち上がりにビッグチャンスが舞い込む。
49分、相手ボックス付近で混戦を作ると、ルーズボールに飛び込んだ綱島悠斗が奥埜博亮にアフターで蹴られてPKを獲得。キッカーの山見が冷静に左下隅へシュートを突き刺し、2試合連続ゴールとした。
1人少ない相手に先制を許す拙い展開となったC大阪はすぐさま反撃を開始。完全に押し込む展開のなかで上門知樹、奥埜を下げて柴山昌也、渡邉りょうを同時投入。田中駿汰をアンカー気味に配置する攻撃的な布陣でゴールを目指す。
これに対して東京Vは殊勲の山見、齋藤功佑に代えて染野、見木友哉を同時投入。高負荷のインサイドハーフにフレッシュ且つキープ力のある選手を投入し、全体の強度を維持。粘り強い守備で1点のリードを守り抜く。
さらに、交代カードを切り合って流れに変化を加えようと、試みる中でここまでやや存在感を欠いていた桜のエースが魅せる。76分、左サイドを起点にした攻めから田中がボックス左に差し込んだグラウンダーパスを味方がスルー。DF林尚輝をブロックしながら前向きで引き取ったレオ・セアラが丁寧な右足シュートをゴール右下隅へ流し込んだ。
2試合連続となるレオ・セアラの得点ランキングトップ独走の16点目によって振り出しに戻った試合はここから完全にアウェイチームのペースに。後ろ重心のホームチームに対して、ボールを動かしながら3人目の動きや浮き球のショートパスで揺さぶりをかけ、レオ・セアラやルーカス・フェルナンデスがボックス内で決定機を迎えるが、最後のところで仕留め切れない。
前回対戦同様に試合は1-1のまま7分が加えられた後半アディショナルタイムに突入。最終盤は西尾隆矢を前線に上げてパワープレー気味の攻撃でアウェイチームが前回対戦の再現を狙ったが、この4カ月間でタフに成長したホームチームがそれを許さず。
試合はこのまま1-1でタイムアップを迎え、C大阪は無敗記録を8試合に更新したものの、数的優位を活かし切れずの悔やまれるドローとなった。
東京ヴェルディ 1-1 セレッソ大阪
【東京V】
山見大登(後4)
【C大阪】
レオ・セアラ(後31)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「成長を感じられる試合」…東京Vは王者相手のダブル逃すも前回対戦以上の手応えと自信得る
超ワールドサッカー / 2024年11月11日 20時5分
-
神戸が後半ATの土壇場被弾で東京Vとドロー…山川哲史2戦連発も首位陥落の可能性【明治安田J1第36節】
超ワールドサッカー / 2024年11月10日 16時1分
-
鎌田大地がキャリア初の退場…パレスはフルアムに敗れて3戦ぶり黒星【プレミアリーグ】
超ワールドサッカー / 2024年11月10日 2時8分
-
逆転残留目指す札幌は青木亮太の先制点守りきれず…C大阪に終盤にこじ開けられ痛恨ドロー【明治安田J1第35節】
超ワールドサッカー / 2024年11月3日 15時6分
-
逆転残留を目指す札幌はC大阪と痛恨ドロー…MF青木亮太弾で先制も終盤に同点被弾
ゲキサカ / 2024年11月3日 15時1分
ランキング
-
1大仁田厚、1度目の“引退試合”の相手・マイティ井上さん悼む「俺のレスラー人生の歴史的瞬間に立ち会ってくれた人」
スポーツ報知 / 2024年11月28日 21時54分
-
2「ずっと出たいけれど」対応次第 代表参加、協会に問題提起の八村
共同通信 / 2024年11月28日 18時54分
-
3大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月27日 11時32分
-
4国際、全日本プロレスで活躍した「名レスラー」マイティ井上さん、75歳で死去…先月6日は都内でトークイベントに出演していた
スポーツ報知 / 2024年11月28日 21時37分
-
5巨人・大城卓「ジャイアンツで日本一」 国内FA行使せず3000万円増の年俸1億6000万円でサイン
スポニチアネックス / 2024年11月28日 5時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください