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韓国代表FWがプレシーズンマッチで人種差別被害? 対戦相手のコモは反論も、問題の選手は「あいつはジャッキー・チェンのつもりだから無視しろ」と謎の発言

超ワールドサッカー / 2024年7月16日 22時50分

写真:Getty Images

ウォルバーハンプトンが、プレシーズンマッチでの人種差別について声明を発表した。

事件が起きたのは15日に行われたプレシーズンマッチのコモ戦。後半半ばにコモの選手が韓国代表FWファン・ヒチャンに対して人種差別発言をしたという。

チームを率いるギャリー・オニール監督は、ファン・ヒチャンに対して交代も進めたが、フル出場を決断し試合を戦い切った。なお、この事件でダニエル・ポデンセが抗議して退場となっている。

オニール監督は試合後、この事件について語っている。

「チャンニー(ファン・ヒチャン)が人種差別的な発言を耳にしたのは本当に残念だ。私はチャンニーとこの件について話し、チームから外すか、自ら去るかを確認したが、彼はチームで続けて、必要な練習を積むことを熱望していた」

「このようなことが起こり、話し合わなければならず、試合に影響を及ぼしたことは本当に残念だ。理想的ではないし、このようなことはあってはならない」

「もちろん、彼は本当にガッカリしている。当然のことだ。彼が困難な状況でもチームを第一に考え、プレーを続けようとしたことを誇りに思う」

「プレシーズンの遠征だとわかっていたし、大きな傷を負ったにも関わらず、選手たちに頑張ってもらい、出場時間を確保してもらいたかった。チャンニーは大丈夫だろう。我々は全面的なサポートをするし、朝に迎えに行って、大丈夫かどうかを確認する」

なお、チームは「いかなる形態の人種差別は全く容認できないものであり、決して放置されるべきではない。ウルブスはこの事件に関して、UEFAに正式な異議申し立てを提出する予定だ」としている。

また、プレミアリーグもこの告発に反応。「人種差別は絶対に許されないものであり、サッカーや社会に存在するべきではない。差別を聞いたり見たりした人は、行動を起こせるように報告することをお勧めする。プレミアリーグは、ファン・ヒチャンとウルブスを全面的に支持する」とした。

加害者に当たるコモもこの事件について声明を発表。当該の選手から話を聞いているとし、勘違いだと反論している。

「我々のクラブは人種差別を容認せず、あらゆる形態の人種差別を最も強い言葉で非難する」

「我々は言われている内容を理解するため、問題のディフェンダーと話をした。彼が同僚のDFに言ったのは『あいつはジャッキー・チェンのつもりだから無視しろ』というものだった」

「選手とじっくり話したところ、彼が自分の名前とピッチ上でチームメイトが常に口にする『チャニー』のことを指していたのは確かだ」

「我々のクラブに関する限り、選手は意図的に差別的な発言をしたわけではない。一部のウルブズの選手の反応を見て、事件が大袈裟になったことに失望している」

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