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「楽しいスパーズらしいサッカー」、変わらずのアタッキングフットボール見せたポステコグルー監督…Jリーグへの特別な思いも口に

超ワールドサッカー / 2024年7月28日 6時30分

写真:©超ワールドサッカー

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が3年ぶりの日本での勝利を喜んだ。

現在、東アジアへのプレシーズンツアーを実施中のトッテナムは27日、国立競技場で行われた『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo』で神戸と対戦し、2-3で勝利した。

試合はアグレッシブに入った神戸が9分にFW大迫勇也のゴールで先制に成功。しかし、すぐさまギアを上げたトッテナムも16分にDFペドロ・ポロのゴールで追いついた。

以降はボールを握って押し込むトッテナム、カウンターから一発を狙う神戸という構図の下で試合が進むと、1-1のイーブンで折り返した後半序盤にFWソン・フンミンのゴールでプレミアリーグのチームが逆転。だが、神戸も64分にFWジェアン・パトリッキのゴールでスコアをタイに戻した。このまま引き分けでのPK戦濃厚と思われたが、87分にFWマイキー・ムーアのゴールによってトッテナムが勝ち越し、白熱の打ち合いを制した。

J1王者を撃破してジャパンツアーを勝利で締めくくったポステコグルー監督は、横浜F・マリノス時代と変わらぬアタッキングフットボールを貫いてのスペクタクルな勝利に満足感を示した。

「とても良い試合だった。もちろんコンディションは難しいところもあったが、ハードワークとトレーニングの良い結実になった。また、この非常に蒸し暑い中で見に来てくれたファン、それからプレーしているプレーヤーのためにも見て楽しいエンターテイメント性のあるサッカーをしたいと思っていた。それはスパーズのサポーターだけではなく、サッカーを楽しんでくれるファン、そういうファンのために、楽しいスパーズらしいサッカーをすることを目指した」

5万4255人の大観衆を集めたこの一戦では善戦を見せた神戸と共にピッチ上で素晴らしい攻防を繰り広げた一方、極東の熱狂的なスパーズサポーターが神戸サポーターと共に応援という部分でも、ホームさながらの素晴らしい空気を作り出した。

オーストラリア人指揮官はピッチでその応援に報いた選手たちを称えつつ、日本のファン・サポーターへの感謝の思いを語った。

「サポーターの方々は本当に素晴らしい応援をしてくれた。我々クラブとそれからプレーヤーの責任としては、まずこの普段あまり訪れる機会がない地域に来たときに、その地域のコミュニティのみんなに自分たちのことを知ってもらうということ。その素晴らしいチャンスを生かすということ」

「通常は距離もあるし、時差もある。こうした良い機会をうまく生かしていかなければいけない。そして、本当にスパーズのサポーターの方々は、まるでホームのような素晴らしい雰囲気を作ってくれた」

「それがあって勝てたと思う。ただ、勝ったという事実よりも自分たちクラブとして、そしてプレーヤーとしても、良いサッカー、良いフットボールを見てもらいたいという気持ちが強く、それが実現できれば、自分たちの責任を果たせたと思う。本当にサポーターの人たちには感謝しているし、日本での応援、皆さんの応援に感謝している」

さらに、「トッテナムは非常に素晴らしいクラブだと思う。我々の役割というのは、やはりスパーズを応援して良かった。スパーズを誇りに思ってもらいたい。そして、特に今日の試合も非常に良い思い出になってくれればいいと思う」と、既存のファン・サポーターに加え、この試合をきっかけに日本でもより多くのファンが増えてほしいとクラブの魅力を発信した。

試合内容の部分ではエース、キャプテンとしてさすがの存在感を示したソン・フンミンに言及。昨シーズンはチーム事情で最前線でのプレーが多かった中、この試合では右ウイングが本職のMFデヤン・クルゼフスキを真ん中に置き、韓国代表FWを左ウイングで起用した。

ただ、「昨シーズンはトップでプレーしたが、どこでプレーをすることが必要かに基づいて、彼を適切なポジションで扱いたいと思っている。サッカーは残念ながら、体がひとつしかなく、ひとつのポジションでしかプレーできない。彼が得点しやすいポジションで使いたい」と現時点で明確に起用法を定めていないと説明。

一方、昨シーズン終盤にファーストチームデビューを飾り、ここまでのプレシーズンはファーストチームに帯同し、今回の決勝点を含めここまでの3試合で決定的な仕事を見せる16歳の新星ムーアについては、「素晴らしい試合をしていた」と称賛。だが、まだまだ身体が出来上がっていないフィジカル面への懸念を口にし、あくまで慎重に育てていきたいと育成計画に触れた。

「本当にマイキーは素晴らしい試合をしていたと思う。昨シーズンの終盤から出るようになって、そしてトレーニングを積んでファーストチームでプレーするようになった。プレシーズンだが、しっかりとゴールも決めた。ただ、やはりまだ16歳であり、今後しっかりと成長できるようにする必要がある。去年はケガをしており、まだ16歳ということを考えると、あまりそういう負傷が続くような形になってほしくないし、しっかりと彼の可能性を活かしていきたい」

最後に、3年ぶりに日本への凱旋を果たしたポステコグルー監督は、「Jリーグの魂というか、Jリーグの欠片が自分の中に残っている」と改めて日本、Jリーグとの特別な結びつきがあると、かつての教え子たちとの再会を含め今回のジャパンツアーを心から楽しんだようだ。

「日本に戻ってくることができてとても嬉しい。横浜F・マリノスを去った後、実はセルティックのときにこちらへ戻ってくるチャンスがあったが、結局それは実現しなかった。そのときではなく、今回日本にまた戻ってくるということになった」

「自分の中で、Jリーグの魂というかJリーグの欠片が自分の中に残っていて、いつもJリーグについてサポートしている。そして、Jリーグのプレーヤーは今の時期がシーズン中で、やはり強い。試合は難しくなる。それはヴィッセル神戸との今日の試合も同じだった。したがって、我々のプレーヤーにとってチャレンジになる」

「ただ、Jリーグに対する試合だけではなく、このような世界ツアーを行っているときは、自分たちの中で誇りを持って対戦相手と対戦するということが大事だ。繰り返しになるが、自分の中にはやはりJリーグの部分というのが残っていて、戻ってくることができてとても嬉しく思っている」

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