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「決定率に格段の差」…東京Vの城福監督、ブライトン戦で手応えと共に世界との差を痛感

超ワールドサッカー / 2024年7月29日 6時30分

写真:©超ワールドサッカー

東京ヴェルディの城福浩監督は、敗戦に終わったブライトン戦から手応えと共に世界との差を小さくない差を感じ取った。

東京Vは28日、国立競技場で行われた『ブライトン&ホーヴ・アルビオン ジャパンツアー2024』でブライトンと対戦し、2-4で敗戦した。

Jリーグの中断期間ということもあり、1-0で勝利した直近のアビスパ福岡戦とほぼ同じメンバーを起用し、プレミアリーグの強豪相手に真っ向勝負を挑んだ一戦。

立ち上がりはより多くの決定機を作ったが、11分にセットプレーから先制点を許した。それでも、直後の15分にはFW山見大登の絶妙なラストパスからFW木村勇大のゴールですぐさまスコアをタイに戻す。以降はファビアン・ヒュルツェラー新監督の下でも変わらぬ安定したビルドアップで効果的に前進するシーガルズに押し込まれる展開が続くと、守護神マテウスの再三の好守でピンチを凌いだものの、前半終了間際に勝ち越しを許した。

後半はフィールドプレーヤー全員を入れ替えた相手に対して早々に3点目を奪われたが、山見のFKからDF林尚輝のヘディングシュートで再び1点差に詰め寄る。そこからはサイドを起点にゴールに迫ったが、後半半ば過ぎにMFジェレミー・サルミエントにトドメの4点目を喫する。終盤はFW山田剛綺に続けて決定機が訪れたものの、2点差での敗戦となった。

同試合後の会見で城福監督は「我々にとってものすごくいい刺激になった」と手応えも課題も感じた一戦を振り返った。

「ボールを持つ時間は長く、シュートの場面まで行くシーンもある程度作れた」、「レベルの高いチームと試合をやって、我々らしくある程度やれたということは、多少自信を持ってもいい」と、先日に鹿島アントラーズを5-1で破った強豪を相手に見せたチームの戦いぶりに一定の評価を下した。

一方で、2点を挙げたものの、0-1で敗れた先日のFC町田ゼルビア戦を含めチームの課題となっている決定力に関しては「格段の差があった」と改善の余地が大きいと主張する。

「ゲームについては、ワンチャンスをモノにするというクオリティを見せつけられた。決定率というおそらく数字があるとするならば、そこは格段の差があったかなと。これをいい学びにしないといけない」

「ペナの中に相手を入れたら、やはり何が起こるかわからないので、2点目もドリブルで簡単にペナの中に侵入させていたなかで、ドリブルするのかシュートするのかわからない状況で、おそらくシュートを打たれているので、ペナの中に簡単に入れさせてはいけないですし、最後の4点目も相手にシュートまで行かれるシーンはほとんどあの時間はなかったと思いますが、我々が同点にするような時間帯のなかで点を取り切れなければ、突き放される」

「そういうことを選手がどういうふうに捉えるかというのが大事。この決定率というところの差は、今後自分たちもJリーグに繋げていくためにも、我々スタッフも選手も、ここはしっかり受け止めて振り返って、Jリーグの再開に向けて、また鍛錬していきたい」

その改善については個々のスキルアップはもちろんのこと、チームとして機を見た攻撃参加、チャンスの匂いを嗅ぎ分け、後方から湧き出ていくようなダイナミズムを要求。

「例えば前半であれば、我々らしくニアゾーンを取って最後のワンタッチクロスのときに、山見のシュートが惜しかったと言うのか、あれをもう1人詰められなかったと思うのか、というような我々が目指している形になったときに、爆発的な瞬発力という意味では、自分たちのチャンスがチャンスで終わって、得点にならなかったという意味での枚数の足りなさというか、もちろんブライトンに1人でも決め切るクオリティがあるのであれば、我々は人数をかけなければいけない」

「自分たちが目指している形になったのであれば、それを感じた逆サイドがさらにもう1人、2人入っていくような質、量ももっと追い求めなければいけない。それを含めて出し切ってバトンを渡していくというところは、今の彼らのなかでは出し切ってバトンを渡すというイメージよりも、彼らが持っているイメージよりも、もうワンランク上を持たないと、自分たちはJリーグでも上にも下にも行く可能性のあるようなポジションにいるので、どこのステージで戦うかを考えたときには、1人のクオリティを指摘するのではなくて、それを感じてそこに人数をかけていくというところは、もっとやらなければいけない」

一方、4失点を喫した守備面に関しては相手のクオリティの高さを認めながらも、個人ではなくチームとしてよりソリッドに守れるはずだと指摘し、自身を含めてこのレベルの相手からゴールを守るためにもう一段階上のレベルに到達する必要があると語った。

「切り替えの深さとか、切り替えのスピードとかというのは、彼らがあまり経験したことがない局面だった。4点目はこぼれてシュートブロックというか、前進するのをブロックした後、相手は反応してワンタッチでシュートを打った。自分たちはあと2歩、3歩戻らなくて大丈夫だろうというところ、これぐらいの守備で大丈夫だろうというのが、(このレベルでは)大丈夫ではないんだというところは、すごくいい学びになった」

「個人で全部に対応することを目標としつつも、それは中長期の目標であって、もうひとつのチームで対応することというのはすぐできる。悔しいですけど、そこはもう認めざるを得ないところなので、我々はその質も量も追い求めていくというところは攻守においてあったと思います」

世界との小さくない差を感じさせたブライトンにおいて、この試合でも中心選手として存在感を示したMF三笘薫について城福監督は、「フロンターレにいたときから、その素晴らしさというのは感じていた」とその実力を認めながらも、現状ではまだ本来の出来ではないと、新シーズン開幕に向けて本来のパフォーマンスを取り戻してほしいとエールを送った。

「今はチームとしてコンディションを上げている最中だと思います。予想するに、おそらくトレーニングとゲームでコンディションを上げていくなかで、大変な量の取材を受けていたのではないかなと推察します。なので、チームビルディングをしていっているなかで、休養というのも選手にとってはすごく大きな要素ですけど、おそらく彼は日本で休養とトレーニングというサイクルのなかでは一番大変な人間だったのではないかなと思います」

「そのなかでも局面でしっかり魅せる、魅せられるのは、やはり力がある証拠ですし、僕が知っている三笘選手というのはもっともっとやれる選手。おそらく開幕に向けて照準を合わせてコンディションをもっと上げていくと考えています」

真っ向勝負を挑んで敗れたブライトン戦から自信と共に課題も受け取ったチームは、中断明け初戦で指揮官の古巣であるサンフレッチェ広島と対戦。今シーズンの公式戦2戦全敗の相手に対して、さらなる進化を示せるか。

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