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クラブ史上初の海外クラブとの対戦で敗れた町田の黒田監督が感じたS・ランスとの差とは? 「あの両ワイドはかなり効果的」と日本代表2選手を称賛

超ワールドサッカー / 2024年8月1日 2時28分

写真:©超ワールドサッカー

FC町田ゼルビアの黒田剛監督が、自身を含めクラブ史上初となった海外クラブとの対戦を振り返った。

31日、『MACHIDA City Cup 2024(町田シティカップ2024)』のFC町田ゼルビアvsスタッド・ランスが町田GIONスタジアムで行われ、ランスが0-2で勝利した。

開幕からの快進撃を継続し、2位以下に5ポイント差を付けてJ1リーグ首位を快走する町田は、この中断期間でフランスの古豪をホームに迎え、中断明けに弾みを付ける勝利を狙った。

パリ・オリンピック参戦中のFW藤尾翔太や一部の負傷者を除き、ほぼベストメンバーでこの一戦に臨んだ町田。試合の入り自体は悪くなかったが、徐々にフィジカルアスリート揃いの相手に守勢を強いられると、前半半ばにはこのゲームの主役の1人であるMF伊東純也の見事なお膳立てから先制点を許す。

さらに、1点ビハインドで折り返した後半も半ば過ぎにカウンターから追加点を奪われ、終盤は途中投入の選手の躍動によって押し込む形を作り出したが、最終的に一矢報いることも叶わず。直近の横浜F・マリノス戦(1-2●)に続く複数失点を喫しての連敗となった。

同試合後、黒田監督は「今日は私としても海外の5大リーグのチームと試合をやるという初めての経験ではありましたけども、選手はもちろん次のリーグ戦のスタートというものを十分意識しながら目論見ながら、今日どれぐらい収穫のあるゲームができるかというところを課題に挙げながら、または今次のリーグ戦のメンバーがまだ決まらないなかで、今日はどれぐらい我々スタッフに評価を得られるか、または評価基準というものを高く設定しながら、選手たちにチャレンジとして取り組ませた一戦になりました」と、今回のランス戦の位置づけについて説明した。

肝心の試合内容に関しては単純なフィジカル能力の差に加え、攻守のカウンターにおける「スイッチの入れ方」の部分で差があったと感じているという。

「体格の違いやスピードの違いというのは、やっぱり目で見てみると、カウンターから結局は点数を取られたような形になっていますけど、あの辺の素走りのスピード。それからカウンターの全員のスイッチの入れ方、この点数を取るところのスイッチの入れどころの共有というのがやっぱりさすがだなと」

「我々がカウンターで出て行ったところも追いつかれてしまったりするようなところも多くあったので、あれはひとつこれからリーグ戦を戦っていくなかで、十分我々も学習し、ああいったものができるようにトレーニングをしていくということは、ひとつ勉強になった、収穫になったなというふうな捉え方ができると思います」

一方、前述のコメントで期待した収穫の部分では敵将も苦戦を認めた後半半ば以降の交代選手による躍動感溢れるパフォーマンスへの手応えを口に。とりわけ、前線で攻守のスイッチ役を担ったベテランFW中島裕希らアタッカー陣を称賛している。

「後半の飲水タイムが終わってから何度かチャンスを作ったり、または躍動感をさらに増して戦ってくれた選手たちはいましたけど、そのメンバーに関しても1点は取られましたが、すごく多くのチャンスを作ってくれたというところで考えると、流れを全部ゼルビアの方に向けてくれたという件に関しては素晴らしい走りをしてくれたなと。ベテランの中島裕希含め荒木駿太、それから藤本一輝あたりは本当に頑張ってやってくれたなというふうな認識を持っています」

また、試合当日にMF白崎凌兵の期限付き移籍加入が発表されるなど、今夏の移籍市場で他クラブへの移籍が重なったボランチではMF荒木駿太のハツラツとしたプレーも光った。

その起用法については「かなり急激に選手が出て行きましたので、なかなか代役がいなくて、やむを得ずやらざるを得ないというような状況だった」とあくまでスクランブルの起用だったとしながらも、「荒木はリーグ戦でもボランチでやったこともあったので、そういう意味でかなり縦横無尽に走り回り、セカンドボールを拾い、チャンスメイクしてくれた」とその働きを称えている。

一方で、いずれもスタメンで起用されたDF杉岡大暉、MF芦部晃生の左サイドのユニットは伊東やDFアブドゥル・コネのコンビを前に劣勢を強いられた。

そして、杉岡については「前線でボールを失った時のスライド等を含めて、特に左サイドのところは規制が入らず、前線にボールを配給されて素走りで勝負され、杉岡と何回か入れ替わるようなシーンが前半はあった」と苦戦を認めつつも、「ああいった狙ってくれる選手(伊東)がいたからこそ、我々も学びを持てたので、そこは十分今後に生かして改善していきたい」と、今後に向けた反省材料にしたいとあくまでポジティブに捉えている。

MF平河悠に続く新たなブレイク候補として期待が寄せられる芦部に関しても「前回のマリノス戦に途中から出した時のパフォーマンスとの比較にはなりますけど、スタメン起用が初めてということもあったので難しい入りではあったかもしれませんが、今日は前回ほどのパフォーマンスではなかった」と冷静に分析。その上で「向こうの右サイドバック(コネ)はかなり速かった。ちょっと見たことないようなスピードだったので、そういったところでは独走したかなと思っても簡単に追いつかれるようなシーンもありましたので、これがやっぱり世界で戦う選手、19歳と聞いていますので、すごい選手だなと思ってね、すごくいい勉強になったんじゃないかなと思っています」と、横浜FM戦で得た自信をやや喪失する形となった若武者にさらなる奮起を求めた。

また、ランスの強力なフィジカルアスリートと共に存在感を示した伊東と中村敬斗の2人の日本代表に対しては「結局は伊東選手のスピードというものも何回か出させてしまったし、縦だけではなくてカットインからのチャンスもメイキングできるところの彼のすごさ」、「中村選手も含め切り返しだとか、カットインからのチャンス。あの両ワイドは本当にランスの攻撃にかなり効果的に機能していたと思いますし、さすがだなと。日本代表にずっと名を連ねている選手だけのことがあって、素晴らしいプレーヤーだなというふうな印象を受けました」と、改めて日の丸を背負って世界を舞台に活躍する2選手を称賛している。

クラブ史上初の海外クラブとの一戦で多くの刺激を受けたJ1首位チームは、中断明け初戦で6位のセレッソ大阪との上位対決に挑む。

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