「大舞台で結果を残せる選手が上にいける」東京Vの木村勇大、東京ダービーで2つの節目のゴール狙う
超ワールドサッカー / 2024年8月16日 20時15分
東京ヴェルディのFW木村勇大が、東京ダービーでの2つの節目のゴールを狙う。
前節、名古屋グランパスに0-1で敗戦し、リーグ戦では今シーズン初の連敗を喫した東京V。これにより、降格圏と6ポイント差の13位に転落し、クラブ最大の目標であるJ1残留へ正念場を迎える。
そんななか、チームは17日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第27節、FC東京との今シーズン2度目のダービーで勝ち点3差の8位チームを相手に連敗ストップを目指す。
チームの不振と同じくして調子が下降気味の木村は、6月15日に行われた第18節のサンフレッチェ広島戦で9ゴール目を挙げて以降、先日のブライトンとのフレンドリーマッチで1ゴールを決めたものの、リーグ戦では8試合ゴールから遠ざかっている状況だ。
一時、城福浩監督から緩みを指摘された守備面に関しては改善も見受けられ、徐々にゴールの匂いは感じさせつつあるが、やはりチームの状況もあって現状に焦りを感じる部分もあるようだ。
「守備でのハードワークが大前提で求められていて、それをやったうえでのゴールというのが、このチームの考え方。それをやったうえでしっかりチャンスの場面にいるというのが大事。しっかりチームに求められたタスクをこなし、さらに違いを出すのはゴールの部分だと思うので、最近は点を決めていなくて、すごく焦る部分もあります」
一方で、「入るときは入るし、入らないときは入らないと思うので、そのチャンスを作るとか、チャンスの場面にいるというのが大事で、入るまでやり続けるだけ」とストライカーとしてシーズンを通じての好不調の波は致し方ないと割り切るメンタルも備える185cmの偉丈夫は「前にいる選手が決めないと、やっぱり勝てない。自分はいま点が止まってしまっているので、そこをもう1回このダービーで動かせるように、そういう自分のなかでも、変われるような試合にしたい」と、今回のダービーをきっかけに再び止まっている歯車を動かしたいと語る。
2点リードに数的優位を得ながらも土壇場の失点で追いつかれた前回対戦からは互いにメンバーを入れ替えての戦いとなるなか、相手のセンターバックは前回対戦でも対峙したDF土肥幹太に加え、大学選抜で共にプレーしたDF岡哲平とのマッチアップが予想される。
木村は久々の4バックの相手との対戦も踏まえつつ、年齢が近いセンターバックコンビ攻略に燃える。
「岡は大学の選抜でも一緒にやっていたので、すごくいい選手ですけど年齢も近い部分で負けられないですし、もう1人の選手(土肥幹太)も若い選手なので、点を取るというところは、いまの自分にとってすべてですし、それしか考えてないので、点を取ります」
「チームとしては周りの選手と距離間を近くやるというのがどの試合でも大事だと思うので、ソメ(染野唯月)とかと試合中にいいコミュニケーションを取りながら、いい距離感でやりたい。ミラーゲームより相手の受け渡しがはっきりしていないので、センターバックの2人が迷うポジションを取るというか、捕まらないようにやるところを意識していければと考えています」
関西学院大学から京都サンガF.C.でプロキャリアをスタートし、現在は期限付き移籍加入中の身も、MF森田晃樹とMF綱島悠斗と共に東京Vアカデミー育ちの23歳FWは、自身の交代後にドローに持ち込まれた一戦後に憤りを露わにしており、やはりダービーへの思いは強い。
「前回は勝ちゲームを引き分けに持っていかれたので、勝ち点3を取るというのがもうすべて。勝ちにこだわってやりたい」
「意地と意地のぶつかり合いになると思うので、もちろん技術も大事ですけど、そういう戦うというところで上回りたい。ダービーのような試合ではそういうのが大きく影響すると思うので、まず勝負というところで負けないようにしたい」
現在、東京VはJ1での通算ゴール数が「799」となっており、次のゴールが通算800ゴール目となる。直近2試合連続無得点で足踏みが続くなか、ダービー勝利に向けてはその節目のゴールが必要となる。
個人としてもリーグ2桁ゴール達成へ足踏みが続くなか、木村は「どの試合も同じモチベーションでやらないとダメだと思いますけど、自分にとってもファン・サポーターにとってもすごく意味があるゲーム。そういうゲームで点を決める選手が注目されますし、そういう大舞台で結果を残せる選手が上にいけると思うので、そこは普段以上に意識してやりたい」と、2つの節目のゴールを貪欲に狙うと共にライバル相手の勝利へ意気込む。
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