「とにかく一戦必勝」最終予選初戦の中国代表戦へ意気込みを語る遠藤航、3年前の敗戦から成長したところは「個の能力」
超ワールドサッカー / 2024年9月4日 17時55分
4日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦となる中国代表戦に向けて、日本代表が記者会見を実施した。
いよいよ始まるW杯の切符を懸けた戦い。日本は、8大会連続8度目の出場に向けて、中国とのホームゲームでスタートする。
日本は、2018年のロシアW杯、2022年のカタールW杯ではUAE代表、オマーン代表に敗れており、注目を集める初戦となる。
会見に出席したキャプテンのMF遠藤航(リバプール)は、最終予選に向けて「いよいよ最終予選が始まるということで、僕自身非常に楽しみにしています。選手としては今できる環境の中で、最大限最高の準備をみんなでしてきているので、明日の初戦はしっかりと勝てるようにチーム一丸となって頑張っていきたいです」と意気込みを語った。
前回オマーンにホームで黒星スタートとなったことを経験している遠藤。「前回大会の最終予選の結果というのは、経験した選手も多いですし、アジアカップも含めて簡単ではないということはみんな認識しているところだと思います」と語り、「先は長い戦いになるので、とにかく一戦必勝というか、中国戦に最大限の力を発揮することを選手全員で目指すことが大事ですし、あまり前回大会のネガティブなことを意識しすぎずにポジティブに良い準備をしてきているので、そのエネルギーをシンプルに試合に出していけば、自ずと結果がついてくると思います」と、あまり考えすぎずにパフォーマンスを出していくことが大事だとした。
また「厳しい戦いになることはみんな選手自身わかっていると思いますけど、自分たちも力があることに自信を持って、楽しみながらしっかり勝利を掴み取れれば良いかなと思います」と、しっかりとパフォーマンスを出すことが大事だとした。
その前回の最終予選初戦で日本に勝利したオマーンを指揮したブランコ・イバンコビッチ監督が指揮する中国。遠藤は相手監督を警戒しつつ、中国との戦いに向けて語った。
「相手の監督はかなり日本のことを分析していますけど、前回と同じ戦い方をするというよりは、中国代表の良いところをしっかり出しながらやってくる印象を受けています」
「おそらく自分たちがボールを持つ時間が長くなるのかなと予想しているので、その時のリスクマネジメント、カウンター対策を選手としてはやっていかなければいけないなと思います」
「セットプレーはかなり良い準備をしている印象を受けているので、そこは引き続き、自分たちはしっかり準備していかなければいけないと思っています」
遠藤はプレミアリーグでプレーして2年目。今夏は鎌田大地(クリスタル・パレス)や菅原由勢(サウサンプトン)がプレミアリーグに挑戦し、チャンピオンシップ(イングランド2部)、EFLリーグ1(イングランド3部)にも多くの選手が移籍した。
イングランドでプレーする選手が増えていることについては「おそらくイングランドに移籍した選手たちの評価というのは少しずつ上がってきていると思うので、日本人選手への興味は世界中から向いているかなと思います」と遠藤はコメント。「僕もリバプールのスタッフだったりに、色々いな日本人選手について『どうなんだ?』という話をします。移籍を実現させるというよりは、『良い選手だね』という感じで、日本人への興味は持たれている印象があります」と、関心を持っている人は増えてきていると実感しているという。
また「それは日本サッカーにとって良いことだと思いますし、プレミアリーグだけじゃなくチャンピオンシップにも移籍する選手がいて、すごく日本サッカーが発展していく上では、若いうちから海外のサッカーを経験できることは良いことだと思いますし、そういった環境で揉まれて、また代表に来る選手、若手の選手がしっかり海外で力をつけることは素晴らしいことだと思います」とコメント。世界基準を早くから知ることが、日本代表の強化にも結果として繋がっていくだろうと感想を述べた。
出場枠は広がったとはいえ、最終予選では上位2チームに入らなければ突破は決められない。厳しい戦いが続く中、今回から元日本代表キャプテンの長谷部誠氏がコーチとして入閣した。
遠藤は選手時代も知る長谷部氏のコーチ就任について「選手の立場からすると凄くウェルカムで、あれだけ経験とキャリアのある選手だった方が、こうやって協会に入ってくれることは、僕はハセさんのことをよく分かっていますけど、一緒にやっていない若い選手たちだったりはかなり多くの刺激を受けながら代表活動をしていると思います」と、多くのポジティブな側面があるとコメント。「海外で活躍した選手がこうやって日本サッカー界に貢献することは、日本サッカー界に凄く重要だと思うので、そういった決断を長谷部さんがしてくれたことは、間違いなく日本にとってもポジティブですし、選手としても長谷部さんの経験を聞きながら最終予選に臨めることはメリットしかないです。最終予選だけではなく、W杯、ドイツのキャリアを含めて色々と吸収していきながら、ピッチ上に還元していくことをみんなやっていければ、素晴らしい関係性になると思います」と、これまで世界で経験してきたことを還元してもらい、それをピッチの上で表現したいと語った。
改めて迎える最終予選の初戦。3年前に敗れた中、チームも大きく変化しているが、遠藤が感じる成長は“個”の力だとした。
「あの時、僕は日本サッカーがこれからチームとして成長するには『個の成長が間違いなく必要だ』と話したことを覚えていますが、そこが一番のチーム成長の見えるところだと思います」
「個人個人が切磋琢磨していきながら、海外の地で活躍を重ねて、ステップアップした選手もいれば、同じ地でしっかりと高いパフォーマンスを維持している選手もいる。そこは今のチームの最大の強みであることは間違いないです」
「プラス、日本人の良さであるフォアザチームの精神や、チームのためにプレーすることは間違いなく全員が持っていることなので、そこの成長は間違いなく今のチームの強みになっていると思います」
いよいよ始まる最終予選。中国代表戦は、5日(木)の19時35分から埼玉スタジアム2002でキックオフ。地上波はテレビ朝日で生中継。そのほか、「DAZN」でもライブ配信される。
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