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今季最初のプレミア頂上決戦は劇的ドロー! 10人アーセナルが魂の堅守築くもストーンズの後半AT弾で王者シティが追いつく【プレミアリーグ】

超ワールドサッカー / 2024年9月23日 3時2分

写真:Getty Images

プレミアリーグ第5節、マンチェスター・シティvsアーセナルが22日にエティハド・スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場となった。

王者シティは前節のブレントフォード戦をハーランドの活躍によって2-1の逆転勝利。開幕から唯一の4連勝を達成した。ただ、直近のチャンピオンズリーグ(CL)では一昨季決勝カードとなったインテルとのホームゲームをゴールレスドローで終え、今季初の無得点と共に新フォーマットのCLで白星スタートを逃した。そのCLから中3日で臨んだホームゲームでは先発3人を変更。負傷でベンチ外のデ・ブライネに代えてギュンドアン、リコ・ルイスとグリーリッシュに代えてウォーカー、ドクを起用した。

対するアーセナルは前節、飛車角抜きで臨んだトッテナムとのノースロンドン・ダービーをガブリエウがセットプレーで挙げた虎の子の1点を守り抜いて1-0の勝利。重要なアウェイ3連戦の初戦を勝負強く勝ち切った。しかし、CLのアタランタ戦では守護神ラヤの活躍で最低限のゴールレスドローに持ち込んだものの、内容では終始劣勢を強いられた。そして、そのタフなベルガモでの試合から中2日での大一番では先発2人を変更。ホワイトとガブリエウ・ジェズスに代えてカラフィオーリ、トロサールを起用。ティンバーが右サイドバックに回り、ハヴァーツが1トップ、トロサールがトップ下に入った。

2シーズン連続で熾烈なタイトルレースを繰り広げた2強による、プレミア頂上決戦の第1ラウンド。昨季2度の対戦はいずれもロースコアゲームとなったこともあり堅い展開が予想されたが、試合は序盤から動く。

ギュンドアンのボックス内でのボレーシュートで最初の決定機を作ったシティは9分、自陣から繋いでハーフウェイライン付近右サイドのサヴィオが鮮やかなターンでDFカラフィオーリを剥がして内側へのドリブルから背後を狙うハーランドへ絶妙なスルーパスを供給。センターバック2枚の間をうまく抜けたノルウェー代表FWがGKラヤに間合いを詰められる前に左足シュートを右隅へ流し込んだ。これで開幕5試合連続ゴールのハーランドはシティでの通算100ゴールも他制した。

幸先よく先制に成功したシティは15分にもボックス手前右の好位置で得たFKをキッカーのギュンドアンが枠の外側から巻くシュートで狙うが、これは惜しくもポストを叩いた。

早速追加点にも迫ったが、直後に痛恨のアクシデントが発生。セットプレーの場面でトーマスと交錯したロドリが右ヒザを捻ってしまい自ら交代を要求。これを受けてグアルディオラ監督はコバチッチをスクランブル投入した。

“タリスマン”の負傷離脱でホームチームに嫌な流れが漂うと、その隙を突いたアーセナルがファーストチャンスを同点ゴールに結びつける。

22分、中盤でのアーセナルのリスタート場面でサカと共にオリバー主審から説明を受けたウォーカーの戻りが遅れた状況で左サイドのスペースにマルティネッリが抜け出す。そして、ボックス手前左でマイナスパスを受けたカラフィオーリが見事な左足ダイレクトシュートをゴール右上隅に突き刺した。

1-1のイーブンに戻った試合は球際でのバトルの激化と共に拮抗した展開に。同点直後はシティがウォーカーのミドルシュートやドクが得意のカットインからシュートを放つなどホームチームが引き続きペースを握った。

しかし、時間の経過と共にアーセナルが押し返していくと、前半終了間際に逆転に成功する。前半アディショナルタイム1分、右CKの場面でキッカーのサカが左足インスウィングの滞空時間の長いボールを入れると、サリバとマルティネッリのスクリーンプレーでGKエデルソンが前に出られずにファーへ流れたボールをマークを振り切って飛び込んだガブリエウが頭で合わせた。

ダービーに続くガブリエウの2試合連続ゴールで試合を引っくり返したアーセナルだったが、ハーフタイム直前にアクシデントに見舞われる。すでに1枚カードをもらっていたトロサールがベルナルド・シウバへのアフターチャージでファウルを取られた流れでボールを相手陣へ蹴り込むと、これが遅延行為と判断されて2枚目のカードが掲示されて痛恨の退場となった。

アウェイチームが1点リードもホームチームが数的優位を得た前半最終盤の攻防を経て試合は後半に突入。アルテタ監督はサカを下げてホワイトをハーフタイム明けに投入し、[5-4]の守備的布陣でリードを守り切るプランにシフトした。

後半は専守防衛の構えを見せるアーセナル、リスクを冒して攻勢を仕掛けるシティという構図がより明確に。早い時間帯にゴールをこじ開けたいホームチームは中央を徹底的に固める相手に外回りの攻撃、ミドルシュートを軸にチャンスを窺う。その形からハーランドの打点の高いヘディングシュートやグヴァルディオルらのミドルシュートでGKラヤに好守を強いる。

後半序盤の攻防を経てアーセナルは[6-3]の形に守り方を変え、より後ろ重心で相手の攻撃を受け止める。その堅守に手を焼くシティはドク、サヴィオ、ウォーカーらを下げてフォーデン、グリーリッシュ、ストーンズと異なる特徴を持つ選手の投入で変化を加えていく。

一方、後半は自陣深くで懸命に守り続けるアーセナルはカラフィオーリ、マルティネッリ、ティンバーと多くの選手が足を攣らせてプレー続行不可能となり、キヴィオル、ジェズス、ルイス=スケリーとその都度フレッシュな選手をピッチに送り込んだ。

後半最終盤の我慢比べではアーセナルの気迫の守備が上回るかに見えたが、王者が土壇場で底力を示した。

7分が加えられた後半アディショナルタイムの98分、左CKのショートコーナーからグリーリッシュがボックス左で仕掛けてマイナスのパス。ボックス中央のコバチッチのシュートがDFに当たってゴール前にこぼれると、最後はストーンズのシュートがGKラヤの手をはじいてゴールネットに吸い込まれた。

そして、シティが後半放った26本目のシュートが劇的同点ゴールとなった白熱の頂上決戦は痛み分けのドローに終わり、ひとまずシティの開幕からの連勝が「4」でストップした。

マンチェスター・シティ 2-2 アーセナル
【マンチェスター・シティ】
アーリング・ハーランド(前9)
ジョン・ストーンズ(後53)
【アーセナル】
リッカルド・カラフィオーリ(前22)
ガブリエウ・マガリャンイス(前46)

【動画】ハーランドがシティでの通算100ゴール達成!


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