「良い完結の仕方ができたかな」名古屋でのラストタイトル&MVPのGKランゲラック、ルヴァン杯決勝は「ものすごい雰囲気でした」
超ワールドサッカー / 2024年11月2日 21時5分
名古屋グランパスのGKミッチェル・ランゲラックが勝利を振り返った。
名古屋は2日、2024Jリーグ YBCルヴァンカップの決勝でアルビレックス新潟と対戦。FW永井謙佑のゴールで2点をリードしながらも土壇場で追いつかれ、2-2で90分が終了。延長戦も互いに1点を奪い合うと、PK戦で5-4の勝利を収めた。
今シーズン限りでの退団が決まっているランゲラックは、再三の好セーブでチームを救う活躍。PK戦ではキッカーも務め、試合のMVPに輝いた。
試合後には名古屋でラストとなるタイトル獲得についてコメント。有終の美を飾れたことを喜んだ。
「オーストラリアに帰るということを決断してから、Jリーグで優勝はもうないとなっていましたし、天皇杯に関してもなくなっていました。なので、ルヴァンカップでどうしても決勝で勝って優勝したいなという気持ちもありましたし、優勝することで最高な終わり方ができるのかなと思っていました」
「今日それを達成することができて本当に嬉しく思っています。良い完結の仕方ができたかなと思います」
また、場内の雰囲気にも守護神は言及。リーグカップ史上最多となる6万2517人が駆けつけたことについて、ドイツで経験したものと同じレベルだったと述べている。
「本当にものすごい雰囲気でしたし、似たような雰囲気はドイツにいた時に経験したことがありますが、その時以外で経験したことがないほどでした。新潟側も物凄く、ファーストクラスと言えるほどの応援だったなと思います」
「(前回優勝した)2021年と比べて今回はスタジアムが満員でしたし、ものすごく良い雰囲気でプレーすることができたと思います。試合が流れていくにつれ自分たちがリードして、もうすぐで自分たちが優勝するんだと思った時に点を決められて。また点を決められて延長戦になって」
「延長戦でも点を決めて、僕たちが勝つと思いましたが、相手にまた点を決められてPK戦になってしまいました。とても長い試合になってしまいましたが、最終的には勝って凄く嬉しいと思っていますし、ああやってみんなで戦えたことは本当に凄く嬉しいことだと思っています」
また、キックも成功させたPK戦についても語ったランゲラック。攻守において集中できたと振り返っている。
「正直、(PK戦で)自分の名前をコールしていただいたり、チャントを歌っていたというのはあの状況では全く把握することができませんでした。PKの時にはどうやってPKをセーブするか、自分がどうやって決めるか、その場のことしか考えることしかできませんでした」
「自分自身PKを蹴ることに関してはナーバスになることもなく、自分の精神状態を保って蹴ることができました。特に緊張することもなく蹴ることができたと思います」
試合後はMF稲垣祥とトロフィーリフト。ランゲラックは事前に決めていたと明かした。
「テレビや海外でこのようにトロフィーを掲げているシーンというのがあると思うんですけども、こうやって今日自分が掲げたことはすごく嬉しいなと思っています。ただ、みなさんも見たと思いますけど、自分だけではなく稲垣祥選手と一緒に掲げました。試合前から2人で掲げるんだという話をしていましたし、実際にああやって2人で掲げることができてすごく嬉しかったです」
3年ぶり2度目のルヴァンカップ制覇を成し遂げた名古屋だが、退団するランゲラックに花を持たせたいと団結した部分も。しかし、本人はチームの方が大事だと言って譲らなかった。
「前からミッチのためだと聞いていたんですけれど、正直それはあまり良くないなと思っていました。日本には長くいたというのもありますし、キャプテンという部分もあるんですけど、そこが一番重要なのではなく、チーム全員で戦うことが重要だと思っています」
「そして、今日は1分プレーした選手、120分間すべてプレーした選手、ケガをして来られなかった選手、その他スタッフの方々などいろんな方がいますし、その方のために戦わなければならなかった試合だと思っていました」
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