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静学が前大会王者撃破の高川学園破って8強入り! 加藤佑基の鮮やか突破弾に篠塚怜音が3戦連発【全国高校サッカー選手権大会】

超ワールドサッカー / 2025年1月2日 15時53分

写真:©超ワールドサッカー

第103回全国高校サッカー選手権大会の3回戦、高川学園vs静岡学園が2日に浦和駒場スタジアムで行われ、0-2で勝利した静岡学園がベスト8進出を決めた。

大会初戦で前大会王者である青森山田(青森)を2-1で撃破した高川学園(山口)と、2回戦で高知高校(高知)を2-0で破った静岡学園(静岡)による準々決勝進出を懸けた一戦。

互いに集中した入りを見せると、10分過ぎには高川がカウンターから決定機を創出。ボックス手前で大島凜己が鋭いミドルシュートを枠に飛ばすが、ここはGK有竹拓海のビッグセーブに遭う。さらに、このプレーで得た左CKでは前大会王者撃破にも寄与したデザインプレーの“トルメンタ”でチャンスを窺うが、最初のチャレンジは不発に。

以降は静学がボールの主導権を掌握し、パスワークとサイドを起点とした個人技でチャンスを窺う。セットプレーの二次攻撃でシュートシーンを増やしていくと、24分には原星也の縦突破からの折り返しを起点に、ボックス内でフリーの加藤佑基に決定機もシュートをミートできず。

前半終盤にかけても静学のペースで進み、原の右サイドからの対角シュートなどでゴールに迫ったが、高川も体を張った守備でゴールを許さず。試合はゴールレスでの折り返しとなった。

迎えた後半、試合は早い時間帯に動く。44分、自陣でルーズボールを拾った加藤が原とのパス交換で一気に背後へ飛び出すと、驚異的な加速でDFを振り切ってボックス内に侵入。最後はシュートフェイントでGKまでかわして無人のゴールへ流し込んだ。

失点直後には高川も反発力を示してシュートシーンも作ったが、よりカウンター色を強めた静学がオープンスペースでの原、加藤の両翼を軸に追加点へ迫っていくが、仕留め切れない。

粘りの守備で1点差を維持しつつ、メンバーを入れ替えながら同点を目指す高川。67分には右サイドからのクロスをファーに飛び込んだ松木汰駈斗がフリーでヘディングシュート。だが、これは抑えが利かずにクロスバーの上を越えた。

最少得点差のまま迎えた後半最終盤には静学の攻撃力が再び発揮される。ボックス内で相手のファウルを誘った加藤がPKを獲得。自らキッカーを務めたものの、強烈なシュートはクロスバーを叩く。だが、この直後の80分には鵜澤浬の絶妙なスルーパスに抜け出した篠塚怜音がボックス内で冷静にGKとの一対一を制し、右足の丁寧なシュートをゴール右隅に突き刺した。

篠塚の3試合連続ゴールで勝利を決定づけた静学が王者撃破の高川との白熱の一戦をモノにし、東福岡(福岡)が待つ準々決勝進出を決めた。

高川学園 0-2 静岡学園
【静岡学園】
加藤佑基(後4)
篠塚怜音(後40)

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