ハフィーニャ劇的ラストプレー弾のバルセロナが9ゴール生まれたベンフィカとの壮絶打ち合い制す【CL】
超ワールドサッカー / 2025年1月22日 7時38分
チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第7節、ベンフィカvsバルセロナが21日にエスタディオ・ダ・ルスで行われ、アウェイのバルセロナが4-5で逆転勝利した。
ここまで全勝のリバプールに次ぐ2位に位置するバルセロナは、決勝トーナメントストレートイン確定を目指して15位のベンフィカとのアウェイゲームに臨んだ。
2025年は公式戦3連勝スタートも、直近のヘタフェ戦では下位相手に痛恨の1-1のドローとなり、リーグ4戦未勝利となったブラウグラナは、バウンスバックの勝利を目指したこの一戦でGKをペーニャからシュチェスニーに入れ替えた以外、全く同じメンバーを起用した。
試合は開始早々にホームチームが動かす。2分、ディフェンスラインからの対角フィードで左サイドのスペースに抜け出したカレーラスが正確なクロスを入れると、ゴール前にタイミング良く走り込んだパヴリディスがワンタッチで押し込んだ。
この直後にも背後を取られてアウルスネスに決定機を許したバルセロナだったが、時間の経過とともに押し返す。すると、13分にはボックス内でバルデがDFアラウホに足を踏まれたとしてオンフィールド・レビューの末にPKが与えられると、これをレヴァンドフスキが冷静に右隅へ蹴り込んだ。
同点に追いついたバルセロナはボックス付近でのコンビネーションプレーでチャンスを創出。20分にはゴール前に飛び出したガビに決定機も、ここはGKトルビンのビッグセーブに阻まれた。
徐々にペースを握り始めたが、ここから試合は思わぬ展開に。まずは22分、ベンフィカがハイラインの背後へ蹴り込んだフィードに対して、先にボールに追いついたバルデが処理するが、ここに味方のGKシュチェスニーが突っ込んできて激しく交錯。このこぼれ球を回収したパヴリディスが冷静にドリブルで運んで無人のゴールへシュートを流し込んだ。
痛恨のコミュニケーションミスで勝ち越しを許したバルセロナは、直後の28分にはカウンターから陣形を崩されると、ボックス右でパスを受けたアクトゥルコールに対して、後手の対応を踏んだGKシュチェスニーがやや無謀な飛び出しで交錯。際どい判定ながらもPK献上となり、これをパヴリディスがきっちり決め切って、わずか30分でハットトリック達成となった。
シュチェスニーが絡んだ2つのミスからの失点で厳しい状況となったバルセロナは、前半のうちに1点を返すべく前に出ていくが、押し込んだものの最後のところで質を欠き、ハフィーニャの決定機逸もあって2点ビハインドで試合を折り返した。
後半も攻めあぐねる状況が続くなか、60分過ぎにはフレンキー・デ・ヨング、フェルミン・ロペスを同時投入。すると、この交代直後の64分にはGKトルビンの軽率な縦パスに反応したペナルティアーク付近のハフィーニャのヘディングのブロックがそのままゴールネットに突き刺さり、思わぬ形から1点を返す。
だが、反撃の狼煙が上がった直後の68分には左右の揺さぶりにディフェンスラインが耐え切れず、DFアラウホのオウンゴールですぐさま点差を2点に戻された。
その後、足が止まってきたベンフィカが5バックへ移行し逃げ切り態勢に入ると、バルセロナはフェラン・トーレス、エリック・ガルシアらの投入でより前がかる。78分にはボックス内で仕掛けたラミン・ヤマルがカレーラスのファウルを誘ってPKを獲得。これをキッカーのレヴァンドフスキが決めて1点差に詰め寄った。
これで再び息を吹き返したアウェイチームは86分、左CKの場面でショートコーナーからペドリが絶妙な左クロスを上げると、ゴール前に飛び込んだエリック・ガルシアが渾身のヘディングシュートを叩き込み、ついに同点に追いついた。
4-4のイーブンに戻ったなか、両チームは勝ち点1ずつを分け合う気はなくここからオープンな攻防を繰り広げると、ヤマル、ディ・マリアが互いにゴールへ迫るが、守備陣の好守に阻まれる。
そんななか、後半ラストプレーではベンフィカの攻撃でボックス内での際どい交錯がノーファウルで流されると、その流れからフェランの絶妙なロングパスに右サイドで抜け出したハフィーニャがそのままボックス内まで持ち込んでDFの股間を抜く見事な左足シュートを突き刺した。
当然のことながらベンフィカのPKの可能性が確認されたものの、オンフィールド・レビューの進言はなく、当初の判定通りノーファウルとともにバルセロナのゴールが支持された。
そして、9ゴールが生まれた壮絶な打ち合いを劇的に制したバルセロナがCL6連勝で2位キープに成功した。
ベンフィカ 4-5 バルセロナ
【ベンフィカ】
ヴァンゲリス・パヴリディス(前2、前22、前30[PK])
オウンゴール(後23)
【バルセロナ】
ロベルト・レヴァンドフスキ(前13[PK]、後33[PK])
ハフィーニャ(後19、後51)
エリック・ガルシア(後42)
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