Jリーグが誹謗中傷やカスハラ対応への声明発表…悪質なものや犯罪行為には法的措置も
超ワールドサッカー / 2025年2月3日 23時10分
Jリーグは3日、誹謗中傷・カスタマーハラスメント等への対応に関する基本方針を発表した。
8日にFUJIFILM SUPER CUPの開催を控え、14日には明治安田J1リーグの新シーズンが開幕するJリーグ。近年目立っている誹謗中傷行為を含めた問題行動への対応について声明を発表した。
Jリーグは、誰もが気軽にスポーツに関わり、楽しむことができる環境づくりや、スポーツを通じて豊かな社会を作ることを目的に様々な活動をしており、国際サッカー連盟(FIFA)も2024年8月に選手等への人種差別があった場合には試合の一時停止・中断・中止の対応を講じることを加盟協会に義務付ける通達を出し、人種差別に反対する姿勢を改めて示しており、この潮流を踏まえて厳正な態度を統一して行っていくとした。
また、カスタマーハラスメントも横行することが増えており、厚生労働省が定める「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」を参考に、「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定したとのことだ。
以下、Jリーグの声明と、カスタマーハラスメントに対する基本方針。
◆Jリーグにおける誹謗中傷・カスタマーハラスメント等への対応について
新シーズンの開幕を迎えるにあたり、選手・スタッフや関係者すべてに対する誹謗中傷等の違法・不当な行為に対する考えや対応について、改めて表明いたします。
私たちは、「日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進」、「豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与」、「国際社会における交流及び親善への貢献」という 3 つの理念を掲げ、日本サッカーの頂点に位置するプロリーグであると同時に、誰もが気軽にスポーツに関わり、楽しむことができる環境づくりや、スポーツを通じて豊かな社会を作ることを目的に様々な活動をしています。
また、これまでも、サッカーファミリーの一員として、リスペクト(大切に思うこと)、フェアプレーの精神を共有し、サッカーに関わるすべての人、ものを大切に思う精神を広く伝えてまいりました。
しかしながら、近年、スタジアムの内外問わず、選手・審判やスタッフなどの関係者に対する誹謗中傷やリスペクトに欠ける悪意のある言動等が多く確認されています。
これらの行為は、他人の名誉や尊厳、さらには人権を傷つけ、私生活に重大な支障を生じさせる極めて悪質な行為であり、いかなる理由があっても決して容認されるものではありません。私たちが愛するサッカーの世界にも、社会にも、そのような行為が存在する余地は一切ありません。
また、世界的にも、2024 年 8 月に国際サッカー連盟(FIFA)が、選手等への人種差別があった場合には試合の一時停止・中断・中止の対応を講じることを加盟協会に義務付ける通達を出し、人種差別に反対する姿勢を改めて示しました。
以上の潮流を踏まえ、Jリーグとしては、人権を重んじる観点から、これらの行為、なかでも試合中の人種差別に対しては、FIFA の通達に則った対応手順の導入を決定するとともに、SNS 等における誹謗中傷等に関する違法・不当な行為については、警察や弁護士等の外部専門家と連携し法的措置(発信者情報開示請求等の発信者の特定・損害賠償請求・刑事告訴等) も含め厳正に対応するなど、より具体的な対応を講じてまいります。各クラブ・J リーグが一
丸となりこれまでと同様、またはそれ以上に毅然とした姿勢で臨んでまいります。
また、同時に、私たちが今後も取り組みを行っていくには、Jリーグ・Jクラブの業務に従事するスタッフ一人ひとりが心身ともに健康で、安心して働ける環境が不可欠であると考えています。その一環として、カスタマーハラスメントを防止するため、厚生労働省が定める「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」を参考に、「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定しております。
私たちは、誰もが安心・安全にサッカーに関わり、楽しめる環境を、ファン・サポーター・関係するすべてのみなさまとともに作り上げていきたいと考えております。何卒ご理解の上、引き続き熱いご声援をよろしくお願い申し上げます。
◆Jリーグ カスタマーハラスメントに対する基本方針
■カスタマーハラスメントの定義
お客様(ファン・サポーターやサービスの提供を受ける者)または第三者(取引先等を含む)からの言動・要求のうち、当該内容に妥当性を欠くもの、または妥当であっても当該要求を実現するための手段・様態が社会通念上不相当なものであり、それによりスタッフの就業環境が害されるもの。
■対象となる行為
⚫ 身体的、精神的な攻撃(暴行、傷害、脅迫、中傷、名誉毀損、侮辱、暴言)や威圧的な言動
⚫ 過剰な要求
⚫ 業務に支障を及ぼす行為(長時間拘束、複数回に亘る同一クレーム等)
⚫ 業務スペースへの立ち入り・長時間の占拠
⚫ 差別的な言動
⚫ プライバシー侵害行為
⚫ スタッフ個人への攻撃や要求
⚫ スタッフの個人情報等の SNS やインターネット等への投稿(写真、音声、映像の公開)
⚫ SNS やインターネット上での誹謗中傷
⚫ セクシャルハラスメント
⚫ その他違法な行為と判断されるもの 等
上記の行為は例示であり、これらに限られるものではありません。
■カスタマーハラスメントが発生した場合の対応
カスタマーハラスメントと判断される行為等が認められた場合は、スタッフを守るため毅然とした対応を行い、悪質なものや犯罪行為と判断した場合は、警察や弁護士等の外部専門家と連携し法的措置等も含め厳正に対応します。
■スタッフへの対応
⚫ スタッフに対して、カスタマーハラスメントに関する知識および対処方法の研修を実施します。
⚫ カスタマーハラスメントの被害にあったスタッフのケアを最優先し、再発防止に取組みます。
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