エアリテック 業務プロセス分析に注力 自動化や効率化など関連商材も拡充
週刊BCN+ / 2020年11月12日 9時0分
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SHIFTグループでシステム性能改善を手掛けるAiritech(エアリテック、山崎政憲代表取締役)は、業務プロセス分析を通じたビジネスの拡大に力を入れる。ドイツの業務プロセス分析ツール「Celonis(セロニス)」を主に活用し、ユーザー企業の業務を分析。必要以上に時間がかかっていたり、ミスが多発する問題箇所を特定し、その問題を解決するITツールを提案することで業務効率を高めるサービスを展開していく。
同社は情報システムの性能改善を主力事業として2017年に創業。システム性能改善ツール「Instana(インスタナ)」などを駆使し、ユーザー企業の情報システムのどの箇所がボトルネックになのかを浮き彫りにしてきた。このシステム改善のアプローチは、「業務プロセスの改善にも応用できる」(山崎代表取締役)として、今年度(21年8月期)から業務プロセス改善のビジネスの立ち上げを本格化させている。
業務プロセス分析ツールCelonisを使って、例えば単純作業が多く、人手がかかって、ミスも多い作業工程があれば、業務自動化のRPAツールで改善。社内にある必要な情報を探し出すまでに時間がかかっているのであれば、より高性能な企業内検索ツールへの切り替えを提案。ビジネスの企画立案に時間がかかりすぎているのであれば、マーケティング分析に強いツールを活用して、市場や顧客の動向を分かりやすく可視化するといった改善策を提示する。
また、使っているシステムの性能が悪くて、無駄な待ち時間が発生しているのであれば、システム性能改善の手法を当てはめて、問題箇所がデータベースなのか、システム基盤なのかを切り分け。システム性能改善につなげる。基盤から作り直さなければならないケースもあるが、具体的にシステム基盤のどの部分が問題だったのかを明らかにすることで、「より確実な改善につなげられる」と山崎代表取締役は話す。
エアリテックの直近の売上構成比は、主力事業のシステム性能改善関連が約半分を占める。今後は業務プロセス分析ビジネスを「第二の主力事業」と位置付けて伸ばしていく。さらに、業務の自動化やナレッジの効率的な共有、マーケティング分析といった関連商材のアップセルにつなげていくことで、向こう3年で売上高を3倍に増やしていく方針だ。(安藤章司)
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