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書類作成から申告までを完結 確定申告用のスマホアプリの提供を開始

週刊BCN+ / 2021年1月21日 16時0分

書類作成から申告までを完結 確定申告用のスマホアプリの提供を開始

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 freee(佐々木大輔CEO)は1月18日、スマートフォンを使って確定申告ができる「電子申告アプリ」の無料提供を始めた。会計freeeで作成した申告書類と連携し、スマホで書類作成から申告までを完結することが可能。同社によると、電子申告専用アプリのリリースは国内の民間企業では初めてという。

 佐々木CEOは、2020年分の確定申告から、青色申告を電子申告で行えば65万円の特別控除が受けられ、紙で申告する場合と比較して10万円の追加控除を受けることが可能になったと説明。「言い方を変えると、紙で申告すると10万円損することになるが、12月末に実施した調査で51%がこの制度変更を『知らない』と答えた。このままだと損をする人が多く残ってしまう」と話した。

 また、20年は約500万人(国税庁の調べ)が税務署や臨時相談窓口を訪れたことも示し「新型コロナウイルスの感染が拡大している中、限られた空間に多くの人が集まることは大きな問題。こういったことを社会全体の課題として解決していかなければならない」と語った。

 スマホアプリについては、申告書の作成から相談・疑問解決、申告をすべて自宅で行えるとし、「クラウド会計ソフトfreee(会計freee)の場合は、PCで作った確定申告書類をそのまま電子申告できるような機能を提供してきたが、今回はスマホで完結できるようになっている」と強調した。

 具体的には、既にリリースされている会計freeeのモバイルアプリを立ち上げ、該当項目について〇×形式に沿って申告書類を作成する。その後、電子申告アプリを立ち上げ、スマホでマイナンバーカードを読み取れば電子申告ができる。外付けのICカードリーダは不要だが、ICカードの読み取り機能が搭載されている端末とfreeeのアカウントが必要となる。

 佐々木CEOは、会計freeeの電子申告申告機能の利用者数は、20年は前年の1.7倍以上に増加したと紹介し、今回のスマホアプリによって「電子申告の利用者数がさらに伸びるきっかけになるのではないか」と期待感を示した。今後の目標については「より多くの皆さまに利用していただきたいが、目標者数などはとくに設定していない」とした。

 このほか、3月6日に税理士が質問に答える2時間生放送のスペシャルイベントや、確定申告にまつわる基礎知識について税理士が解説した動画などを毎週1本、同社の公式YouTubeチャンネルで公開すると発表。さらに、2月17日に税理士による確定申告ウェブセミナー、3月6日に税理士・freeeサポートメンバーによる会計freee使い方ウェブセミナーをそれぞれ開催するとした。(齋藤秀平)

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