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日立システムズ、ダブルエー少額短期保険に保険業務システムを提供

週刊BCN+ / 2021年1月29日 16時25分

日立システムズ、ダブルエー少額短期保険に保険業務システムを提供

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 日立システムズは1月29日、ファッションのAOKIなどを展開するAOKIホールディングスが設立したダブルエー少額短期保険(ダブルエー少短)に対して、「Finnova保険・共済トータルサポートシステム」を保険業務システムとして提供したと発表した。

 ダブルエー少短では、少額短期保険事業に不可欠な保険システムの開発にあたり、コスト・開発期間・高品質が、主な課題となっていた。そこで、効率的な事業開始を目的に日立システムズが10年以上にわたって保険業界向けに提供してきたFinnova保険・共済トータルサポートシステムでの開発・運用・保守で培ってきた実績やノウハウを生かし、少額短期保険事業への新規参入事業者が導入しやすいように標準化したパッケージ製品を導入した。

 導入したパッケージは、日立システムズがこれまで対応してきた少額短期保険システムの中で顧客のニーズが高かった業務フローや機能を中心に標準化したもの。契約管理や代理店管理、収納管理機能など、一連の保険業務を包括した基本機能に加え、保険商品などのテンプレートも充実している。

 例えば、保険商品の開発には、内容に関する財務局の審査が必要だが、この審査手続きと並行してシステム開発を行うケースがある。こういった保険商品の内容が確定していない場合でも、保険商品の変動要素(保険料率変更・プラン内容変更・特約変更など)がシステム開発にできるだけ影響を及ぼさないよう、マスタ設定などで柔軟に対応できる仕組みにしている。また、返戻金計算や未経過保険料計算などといった保険商品特有のロジックについても複数パターンを用意して選択できるようにしている。

 こうした商品内容の変動や未決事項に対して、システム開発の影響を極小化するよう工夫しているため、パッケージをそのまま、または必要最低限のカスタマイズのみでシステム開発を行うことができ、また、日立システムズのデータセンター内に構築したプライベートクラウド環境からパッケージシステムを提供することによって、事業者の導入費用の圧縮やセキュリティの確保、スピーディーなシステム開発・導入に寄与する。

 さらに、商品登録や保全・収納などをプログラムレスで登録可能なルールエンジン機能や、外部連携APIに対応することで基幹システムにデータアクセスできるような仕組みを準備しているほか、24時間365日体制のシステム自動監視や操作方法に関する問い合わせ対応などの各種機能やサービスを用意しており、顧客のビジネスをワンストップでサポートすることが可能となっている。

 ダブルエー少短では、当初から顧客の声やニーズに応える商品やサービスの開発を目指していた一方で、開業予定時期まで限られた時間しか残されていないという状況だったが、同システムの採用により、当初の開発予算の範囲内で、開業予定時期までに、高品質なシステムを開発でき、予定どおり少額短期保険事業に参入することができた。

 今後も、日立システムズは、ダブルエー少短の基幹システムの運用・保守を支えていくほか、新商品や新サービス開発の際には、パッケージシステムの特徴であるテンプレートを活用したシステム変更・開発などで、コストやスピード面でも寄与していく。

 また、今回のダブルエー少短への導入事例を参考に、とくに「開発スピード・低コスト・高品質」などのニーズをもつ事業者や少額短期保険事業への新規参入を検討している事業者に対して、同パッケージシステムを積極的に提案し、24年度までに10億円の売り上げを目指す。

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