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アシスト 仮想空間で「客先常駐」を再現 常駐に相当する高いセキュリティを確保

週刊BCN+ / 2021年2月18日 9時0分

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 アシストが提供する、仮想空間で安全にソフトウェア開発などの作業ができる「セキュア・ワークスペース・ソリューション」の引き合いが増えている。同製品はSIerのSEが客先に常駐してソフトを開発する業務を主に想定。コロナ禍で「三密」や対人距離の確保が求められるなか、客先に常駐するSEの人数を減らし、情報セキュリティを確保した上で、仮想空間での作業割合を増やしたいと考えるSIerやユーザー企業の需要を掴んだ。

 青木裕明・アクセスインフラ技術統括部事業推進課主査は、「数年前に同様の趣旨の製品を出したとき反応はイマイチだったが今回は違う」と、コロナ禍でユーザー企業やSIerの意識の変化が起こったと話す。2020年11月の発売直後から引き合いが急増し、「当初の販売計画を大きく上回る出荷本数になりそうだ」と手応えを感じている。

 同製品は、イスラエル発祥のエリコム・ソフトウェアが開発したクライアント仮想化ソフト「Ericom Connect」と、NTTテクノクロスが開発した特権ID管理「iDoperation(アイディーオペレーション)」を組み合わせた。価格は標準構成で税別750万円から。

 iDoperationは厳格なID管理機能が特徴で、ユーザーの挙動を記録したり、ユーザーが接続する際に上長が承認するワークフローによって、「承認を得ていない作業者は仮想作業所に入れない」(玉川茂樹・アクセスインフラ技術統括部技術1部2課課長)仕組みになっている。複数の協力会社が作業に加わるケースでも、iDoperationの強力なワークフローによって一元的に接続状況を管理できる。

 また、Ericom Connectは画面転送型であるためクライアントに一切データが残らず、画面キャプチャーも抑制できる。リモートで接続する作業者がカメラで画面を撮影するといったケースでも、ユーザーIDや名前を常時画面上に薄く表示することで、誰の画面を撮った写真なのか一目瞭然とのことだ。客先常駐の作業部屋にデータを持ち出せるUSBメモリや、カメラ機能のある携帯電話の持ち込みを禁止するのと同等の情報セキュリティを仮想空間で実現している。(安藤章司)

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