大塚商会 実践ソリューションフェアで新しいイベントの形を模索 「リアル会場」を活用しコンテンツづくり
週刊BCN+ / 2021年3月4日 9時0分
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大塚商会が例年2月に開催している取扱製品・ソリューションの見本市「実践ソリューションフェア」が、今年は新たな形態にチャレンジしている。事前登録制のオンライン形式で2月3日から3月12日まで開催しており、オンラインでのセミナーや製品紹介動画の配信だけでなく、参加者にリアルなイベントに近い“体験”を提供すべく工夫を重ねたという。大塚裕司社長は「実践ソリューションフェアは大塚商会の伝統的なイベント。当社が提供する製品・ソリューションでお客様のお困りごとをどう解決できるのかを分かりやすく伝えるためにコンテンツを大事に育ててきた。オンラインでもその資産を生かすことに挑戦した」とコメントしている。
例年、実践ソリューションフェアは東京・港区のザ・プリンスパークタワー東京で開催されており、今回も開幕から3日間は同会場にリアルなブースやステージを設置した。メインステージでは、業務の課題に即して大塚商会がどのようなソリューションを提供できるのかを20分程度の“寸劇”形式で披露。基幹系システムと情報系システムをシームレスに融合させたという「SMILE V」や、電子契約サービス、IP-PBX、複合機を活用したAI-OCR、対応を感知するとともにマスク着用での顔認証も実現するAI入隊管理システムなどを紹介した。この模様を撮影し、オンデマンドで配信している。
また、大塚商会の営業スタッフがスマートフォンで撮影しながら展示ブースを見て回り、それを顧客がWeb会議ツールで視聴することで、疑似的に会場で情報収集するという体験ができるようにした。各展示ブースの説明動画も、事前に用意したものに加えてリアル会場で撮影したコンテンツも用意し、「実際に現地で説明を受けているように感じてもらえることにこだわった」(同社担当者)。
展示エリアの設計も、例年とは一線を画しているという。同社は「これまでは当社の営業部門別に製品を展示することが多かったが、今年はお客様の課題別にどんな提案ができるかを分かりやすく説明することを意識した」としている。展示エリアの中心に、オフィスのデジタル化を実現するためのソリューション群を具体的な業務シーンでの活用事例を交えて紹介するコーナーを配置。ここを出発点として、ドキュメントの電子化、テレワーク、セキュリティ、業務自動化など、ソリューション領域ごとの情報を深掘りできるような動線を設けている。担当者は「オンラインとオフラインのいいとこ取りで、お客様ごとのストーリーに沿ってガイドできるイベントになった」と手応えを感じているようだ。(本多和幸)
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