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LIXILがS/4HANAのインフラにGoogle Cloudを採用

週刊BCN+ / 2021年5月20日 16時0分

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 グーグル・クラウド・ジャパンとLIXILは5月13日、LIXILの新たな基幹業務システムのインフラに「Google Cloud」を導入したことを明らかにした。IaaSの選定にあたっては、LIXILがデータ活用基盤として既に活用しているグーグル・クラウドのDWH「BigQuery」との親和性やネットワーク設定の自由度、コンピューティング性能向上のロードマップなどを総合的に評価してGoogle Cloudの採用を決めたという。内製チームを中心に8カ月でGoogle Cloud上に会計系システムを構築し、この4月から本格稼働を始めた。

 LIXILは2011年に国内の大手住宅設備機器メーカー5社が合併して発足。会計基準を国際会計基準(IFRS)に統一するとともに、メインフレームで構築された従来の業務システムをオープン系のパッケージシステムに刷新するプロジェクトを進めてきた。その過程で、SAPのERP「S/4 HANA」の導入とともに、インフラにパブリッククラウドを利用することを決断した。LIXIL常務役員の岩崎磨・Digital部門システム開発運用統括部リーダー兼コーポレート&共通基盤デジタル推進部リーダーは「プライベートクラウドも検討したが、スケーラビリティに乏しく保守運用工数が膨らむという課題を考えるとパブリッククラウドを採用すべきだという結論になった」と説明した。

 IaaSについてはAWSやMicrosoft Azureなど主要なパブリッククラウドサービスを比較検討した。既にBigQueryを活用していたことが、Google Cloudの採用を強く後押ししたという。LIXILは18年にBigQueryを核としたデータ分析・活用基盤を構築し、マーケティング活動などに生かしてきた経緯がある。将来的には基幹系システムのデータも含めて社内のデータを網羅的に活用し、データドリブンなビジネスや経営を加速させたいという意向を持っており、そうした仕組みを構築しやすいGoogle Cloudを高く評価した形だ。

 岩崎リーダーは基幹系システム刷新の効果が出てくるのはこれからだとした上で「システム刷新そのものよりも、プロジェクトの過程でビジネスプロセスの変革を行ったメリットが大きい」と強調した。(本多和幸)

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