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パナソニック、プライベートLTE方式のsXGPシステムの提供を開始

週刊BCN+ / 2021年5月28日 10時36分

パナソニック、プライベートLTE方式のsXGPシステムの提供を開始

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 パナソニック システムソリューションズ ジャパン(パナソニック)は、新事業「現場マルチネットワークサービス」の無線ネットワークの新たなラインアップとして、プライベートLTE方式のsXGPシステムの提供を6月下旬に開始する。また、複数のPLMN-ID(携帯電話の国際的な識別番号)を認証するLTEコア(ローカルコア)も提供し、sXGPと自営等BWAを同じLTEコアで統合管理することで、それぞれのシステムに共通のSIMでの認証を可能にする。 今回提供を開始するsXGPシステムは、免許不要の1.9GHz帯の周波数を利用するLTE方式で、主に音声通話中心の構内PHSからの置き換えや、ネットワークシステムの高度化、統合管理を目指す企業、また倉庫や工場で、複雑な配線やアンテナの設置に制約があり導入を断念せざるを得なかった企業を中心に、セキュアで出力の高い自営モバイルネットワークの構築を実現する。

 具体的には、基地局1台で最大32台同時接続を可能とすることで、多数の端末が配備される環境下でも少数の基地局でカバーできるようになる。これにより、複雑な配線などが不要となり、自由度の高いエリア設計を実現できる。また、少数の基地局でも従業員各自のスマートフォンがネットワークにつながることで、業務リソースのリモート活用などが可能となり、現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)をさらに加速することができる。

 通信経路を制御するローカルコアを閉域網内に配置するオンプレミス型のシステム構成を採用し、外部回線の影響を低減することで、災害時でもローカルコア内の接続を確保、通信の輻輳(混雑)が発生するリスクを低減する。また、閉域内での通話は従量課金なく利用することができる。

 ローカルコア側でのSIMカードによる(番号)認証と暗号化技術、オンプレミス型でのシステム構成により、携帯キャリアと同等のセキュリティ性の高い通信を担保する。また、SIMの番号単位でグループの振り分けが可能なため、閉域網内で柔軟にグルーピングができ、グループごとの接続制限を行うことで、高いセキュリティ運用を実現する。

 同社では、sXGPシステムをはじめ現場のニーズに合わせた最適なネットワークを提供することで、ミッションクリティカルな現場でのDXをサポートしていく考え。

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