パナソニック、ビルテナント向け通信サービスとビル運営管理システムのサービス実証を開始
週刊BCN+ / 2021年6月24日 14時59分
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パナソニックは、森ビルとイーヒルズと共同で、5Gコアネットワークと免許不要周波数帯を利用するプライベート4G(LTE)構内電話の規格であるsXGP基地局を活用した構内電話網と公衆LTE網による仮想専用ネットワークを構築し、ビルテナント企業や施設、敷地外環境での新たなサービス開発を目的とした実証実験を開始した。
この仮想専用ネットワークでは、都心オフィスやサテライトオフィス、シェアオフィスなどを利用するビルテナント企業のユーザーが、働く場所を意識することなく、また、VPN接続設定などの特別な操作を意識することなく、いつでもどこでも安全に各テナント企業のイントラネットに直接接続できるようになる。
加えて、5Gコアに接続したsXGP基地局をビルのインフラとして整備し、5Gの機能であるスライシングを活用することで構内電話網の用途が拡大し、例えばビル運営管理システムのための通信回線として利用することもできる。将来的には、ビル単体を超えた敷地内での域内自動運転サポートも視野に入れ、sXGPでの効果と課題を抽出した後に、基地局の一部を免許局であるローカル5G基地局へと置き換え、高度化を図る実証も行う予定。
今回の実証実験では、業務環境の変化に応えるビルテナント企業向けネットワークのあり方と、ビルの効率的なリモート管理が行えるネットワークのあり方を探り、その性能を磨き上げつつ、有用性、実用性、経済性を検証することを目的に、今年4月から12月まで実施する。実証期間終了後は、成果を踏まえ実運用への移行を予定している。
実証実験で構築するネットワークは、国際的な携帯電話規格の4G LTE規格でありながら国内で免許不要無線機器として気軽に設置できるsXGP規格を用い、その設備をビルテナント企業間で共有しながらビルテナント企業のイントラネットに個別に接続でき、さらに多数の機器を安全確実にワイヤレス接続できる。これら機能を確認することで、ビルテナント企業へのサービスとビル管理業務を含めたビル業務のデジタルトランスフォーメーションの可能性を検証する。
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