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理経、「ひろしま土砂災害体験VR」を開発 広島県から受託

週刊BCN+ / 2021年7月14日 9時30分

理経、「ひろしま土砂災害体験VR」を開発 広島県から受託

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 理経は7月14日、土砂災害(土石流・がけ崩れ)の知識と避難の必要性を理解するためのコンテンツとして、広島県からの受託で「ひろしま土砂災害体験VR」を開発したと発表した。広島県内の学校などで、教育用途で使用される予定。

 平成30年7月、西日本で豪雨災害が発生し幅広い地域で甚大な被害に見舞われた。広島県は全国で最も土砂災害警戒区域の多い地域であり、近年の豪雨発生に伴い、河川の氾濫、土石流、土砂崩れなどが多発している。また、国の災害対策基本法が令和3年に改正され、警戒レベル4の避難勧告と避難指示(緊急)が「避難指示」に一本化されるなど、避難情報がより分かりやすい形に改善された。

 こうした背景から、豪雨災害発生時に伝えるべき最新の情報を収集し、災害の予兆や避難のタイミングを知る上で必要なリアルな状況を再現することで、日頃の備えと早期避難の重要性を正しく学ぶことができるよう、ひろしま土砂災害体験VRを開発した。

 ひろしま土砂災害体験VRのコンテンツでは、家の中と外との雨音の違いや、場所ごとの土石流・がけ崩れが起きるまでの災害の予兆(前触れ)、災害の発災などをストーリー仕立てで疑似体験することができる。

 具体的には、山の裾野近くまで家が立ち並んでいるような町並みや地形を360°のフルCG映像で再現し、それぞれの地域での土砂災害のリスクを体験することが可能。(1)谷出口の家、(2)谷出口から下流河川近くの家、(3)がけ下の家、(4)がけから少し離れた家と、4カ所で起きる土石流やがけ崩れを再現している。

 土石流が流れてくる様子や山の斜面から土砂が崩れる様子、またどのような予兆があるのかについて、広島大学防災・減災研究センターが監修し、実際に近い発災状況を再現。さらに、時間経過とともに屋外の状況が変化し、警戒レベル3の「高齢者等避難」や警戒レベル4の「避難指示」が発令される状況を再現している。

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