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熱中症のリスクを示す「WBGT」を計測、IIJがLoRaWANソリューションでセンサーを提供

週刊BCN+ / 2021年7月27日 16時0分

熱中症のリスクを示す「WBGT」を計測、IIJがLoRaWANソリューションでセンサーを提供

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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、低消費電力と長距離通信を特徴とする無線通信技術LoRaWANを利用したIoTソリューション「IIJ LoRaWANソリューション」で熱中症のリスクを示す「暑さ指数(WBGT)」を計測するセンサー(フジクラ製)の提供を7月26日に開始した。

 顧客は、このWBGTセンサーとIIJの通信、クラウドサービスを組み合わせたソリューションを利用することで暑さ指数を可視化して熱中症リスクを通知するIoTシステムを約2週間で構築することが可能。広域でのIoTデータ収集に最適なLoRaWANを使うことによって、工場や建設現場など広い場所でも低コストで熱中症対策を実現する。

 今回提供するWBGTセンサーは、輻射熱を測定する黒球温度センサーの搭載により、正確なWBGT測定(「JIS B 7922」クラス2準拠)を実現する。また、色素増感太陽電池を搭載し、一定の照度で自立電源駆動が可能。データ伝送をLoRaWAN無線通信で行うため、電源や通信の配線工事がいらず、屋内外を問わず計測したい場所に簡単に設置できる。

 計測したデータはLoRaWANゲートウェイに集められ、ゲートウェイからIIJモバイルサービスの閉域ネットワーク経由でIIJのクラウドに保管される。顧客は、PCやスマートフォンから専用アプリで暑さ指数を遠隔監視できる。計測値が設定した閾値を超えて熱中症リスクが高まった場合、管理者や現場担当者にシステムから自動でメール通知することができ、熱中症予防に役立てることができる。

 LoRaWANは、数百メートルから10キロメートルの長距離通信と低消費電力を特徴とする無線通信技術。免許が不要な周波数帯を利用しているため、自前で基地局を設置し、無線ネットワークを構築できる。IIJ LoRaWANソリューションでは、センサーから、ネットワーク、データ保管のためのクラウドサービス、データを可視化するアプリケーションまで、顧客の用途に合わせたシステムをワンストップで提供する。

 今回、LoRaWAN対応デバイスにWBGTセンサーを追加することにより、建設現場、工場プラント、学校など、熱中症予防や安全対策に取り組む事業者や教育現場の顧客は、暑さ指数をIoTで監視するシステムを短期間で導入でき、熱中症を未然に防ぐことが可能となる。

 参考税別価格は、WBGTセンサー10台を利用した場合、屋内用が初期費用75万円から、月額費用2000円から。屋外用が初期費用115万円から、月額費用2000円からとなる。

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