富士通、LARUSが「Finplex EnsemBiz」を組み込んだグラフXAIサービスを提供
週刊BCN+ / 2021年8月6日 10時0分
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イタリアのソリューションベンダーLARUS Business Automation(LARUS)と富士通は、富士通のグラフ構造データを分析するAI技術「Deep Tensor」を機能追加したAIスコアリングプラットフォームサービス「FUJITSU Finplex AIスコアリングプラットフォームサービス EnsemBiz(Finplex EnsemBiz)」を、LARUSのグラフXAIサービスに組み込むことに合意した。LARUSは、新サービス「Galileo XAI」として8月から金融業界に向けて提供し、富士通は日本市場に向けて同サービスの導入支援を行う。
LARUSは、グラフデータベースを提供するNeo4jのイタリアでの最大のパートナーで、15年以上にわたり世界中の企業の大規模でデータドリブンなシステム構築に携わってきた。とくに、AIによるグラフベースアプローチで、企業がもつデータからビジネス洞察を導き、多くの企業を支援してきた。
富士通のFinplex EnsemBizは、主に金融機関向けにAIの予測根拠と次のアクションを示すことでローン審査の効率化や不正請求検知などを行うサービス。今回、人やモノのつながりを表すグラフ構造データから新たな知見を導き出す富士通独自に研究開発したAI技術Deep Tensorをオプション機能として追加し、LARUSに提供する。
LARUSのグラフデータベースプラットフォームに、Finplex EnsemBizを組み合わせることで、従来できなかったグラフ構造データに対する精度の高い分析が可能となる。これにより、金融機関での循環取引など高度で複雑な不正取引を自動検知できるようになり、金融機関のリスク低減とコスト削減を実現する。
LARUSは、新サービスとしてGalileo XAIを8月から提供し、日本市場では富士通が導入支援を行う。Galileo XAIは、グラフXAIのプラットフォームで、データ分析と可視化ツールを備えている。Finplex EnsemBizによって説明可能な結果を、迅速に分かりやすく示すことができる。
なお、LARUSと富士通は、これに先立ち、昨年1月からクレジットカードの不正利用や自動車保険の不正請求のPoCを行っており、検知率向上と誤検知率低下の検証結果を得ている。
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