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ゼロトラストネットワークアクセスサービス「Safous」を海外向けに、IIJが提供

週刊BCN+ / 2021年8月26日 16時0分

ゼロトラストネットワークアクセスサービス「Safous」を海外向けに、IIJが提供

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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、マネージド型のゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)サービス「Safous(セーファス)」を新たに開発し、中国、シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナムにあるIIJグループ現地法人を通じて、各拠点国と周辺国の日系企業やローカル企業を対象に8月25日に提供を開始した。価格は基本料金が800ドル、アカウント費用(1ユーザー当たり)が10ドル。

 Safousは、ゼロトラスト技術ベースのリモートアクセスサービス。事前に許可されたユーザー端末やIoTデバイスから、IIJが設置したアクセスポイント(PoP:Point of Presence)を介し、強固な認証・認可の制御のもと顧客社内やクラウド上にある業務アプリケーションなどの社内情報リソースに安全に接続する。この構成をとることで、外部から社内ネットワークへのアクセスを許可する必要がなくなり、企業ネットワークを狙った攻撃リスクを軽減できる。

 また、企業ネットワークの境界線を通らず、PoPとアプリケーション間を直接つなげることから最短の通信経路でアクセスでき、帯域消費や通信速度の低下を気にせず利用できる。PoPは、まず8リージョン(中国、シンガポール、インドネシア、日本、ヨーロッパ、米国、カナダ、南米)の拠点に展開し、順次設置箇所を増やしていく。

 Safousの開発にあたって、イスラエルCyoloとの技術提携によって同社のエージェントレス型ZTNA製品を採用している。顧客は、端末へのエージェントのインストールや、専用のインフラ基盤を用意する必要がないため、短期間で簡単に利用開始できる。また、マネージドサービスとして24時間365日の運用監視や障害復旧支援を提供する。

 今後は、Webアクセスのセキュリティ機能(SWG:Secure Web Gateway)や、クラウドの利用状況を可視化する機能(CASB:Cloud Access Security Broker)などを順次追加し、統合的なセキュリティ対策サービスとして開発を進めていく。また、提供エリアも22年までに欧州と米国へ拡大していく予定。

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