理経、TECHSOFT開発の「3D Caliper」を販売
週刊BCN+ / 2021年9月22日 9時35分
![理経、TECHSOFT開発の「3D Caliper」を販売](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/weeklybcn/weeklybcn_185594_0-small.jpg)
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理経は9月22日、TECHSOFT(本社・オーストリア)が開発した「3D Caliper」の販売を開始したと発表した。
3D Caliperは、CADソフトとして定評のあるPTCの「Creo Parametric」(Creo)に新たな機能を追加。代表的な機能として、「厚み検証」機能、「クリアランス検証」機能、「部品形状比較」機能の三つを提供する。
厚み検証機能では、一般的な3D CADソフトではできなかった全方向への部品の厚みチェックを実施する。製品の故障を防ぐため、部品の薄い部位(または厚すぎる部位)を自動検出し、製造前に問題のある領域を特定することが可能。3D CADソフトを用いて手動で断面を作成する必要がなく、設計にかかる工数の削減にも役立つ。
クリアランス検証機能は、部品を組み合わせて一つの製品にしたときに隣り合う部品同士がぶつからないかを測定する機能。全ての部品に対して全方向(縦・横・斜め)で距離が保てているかを3D的にチェックできるため、「二つの部品間で一番近い部分だけが検出され、2か所目以降は気づかない」というような問題点を解消できる。さらに、その距離を数値で確認することができる。
部品形状比較機能は、二つの部品間で形状の違う場所を検知し数値化する機能で、設計の進み具合による形状の変化(試作時と量産前など)の確認や、設計データと3次元測定データ(STL)とを比較して形状検討に役立てることができる。
主な特徴は、Creoに完全統合されるため、専用のツールを導入する必要がなくCreo上で動作し使用が可能。操作が簡単で、トレーニングの必要がなく、すぐに利用できる。検査結果のレポート出力機能により、CADソフトをインストールしていない人にも情報共有が行える。複数のモデルを検査する場合には、バッチ機能を使って一斉に検査可能。その結果は保存され、後から簡単に確認できる。
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