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IoT・AI活用の要介護高齢者向け「短期滞在型自立支援サービス」、ポラリスとパナソニックから

週刊BCN+ / 2021年9月27日 17時30分

IoT・AI活用の要介護高齢者向け「短期滞在型自立支援サービス」、ポラリスとパナソニックから

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 ポラリスとパナソニックは、要介護高齢者向けにリーガロイヤルホテル(大阪)でIoT・AI技術を活用した短期滞在型の自立支援サービスを10月1日に開始する。

 ポラリスは、創業から高齢者の要介護度の改善に取り組み、その結果、7年間に2606人の介護度が改善し、介護保険を全く使わずに自立生活が送れるようになった人は516人にのぼっている。こうした実績をもつポラリスの自立支援ノウハウと、介護施設向け介護業務支援サービス「ライフレンズ」で培ったパナソニックのIoT・AI技術を融合し、リゾート地やホテルに滞在して短期集中で効果的に要介護高齢者を元気にする新しい介護サービスを展開する。

 ポラリスとパナソニックでは、18年2月から自立支援介護プラットフォームの共同開発を実施し、実証してきた。今回、ウェアラブル機器やモバイル端末を用いて、直接対面をしなくても、リモート環境で高齢者の状態を把握できるリモートアセスメントシステムを共同開発した。同システムは、高齢者の状態を定量的・迅速に、リモートでも収集ができるため、自立支援介護の高位平準化を可能にする。

 このシステムをポラリスのデイサービス事業拠点で検証を行い、直接対面なしで、リハビリプランを策定するためのアセスメント・予後予測を遠隔で実現できることを確認した。検証結果に基づき、同システムを活用した新たな短期滞在型自立支援サービスをリーガロイヤルホテル(大阪)で開始する。

 新サービスでは、リゾート地などに短期滞在しリラックスしながら、一人ひとりに最適な健康管理やケアプランにあわせたリハビリを行うことができる。また、コロナ禍などで自宅に閉じこもりがちな高齢者の廃用症候群を改善することも可能。高齢者が元気になり、社会保障費の削減にもつながる。

 具体的には、リモートアセスメントシステムにより、事前に利用者の状態を遠隔で把握し、適切に利用者が元気になる改善計画プランを提供。日常の喧噪を離れた優雅な空間でリラックスしながら、一人ひとりにとって最適な自立支援プログラムで元気になってもらう。これまでポラリスで培われてきたノウハウとパナソニックのIoT・AI技術を融合したリモートアセスメントシステムを活用することで、より高位平準化された自立支援サービスの提供が可能となる。

 今後は、国内外の様々なホテルやリゾート地でサービスを展開するほか、短期滞在帰宅後のコンシェルジュサービスを充実させ、自宅でも自立状態を維持するためのリハビリができる仕組みを構築。さらに、ポラリス自立支援ノウハウのAI化ではさらなるシステムアップを行い、一般普及も目指していく。

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