21年第2四半期の国内サーバー市場は前年同期比19.8%減の1069億円、IDC調査
週刊BCN+ / 2021年10月5日 10時0分
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IDC Japanは10月1日、21年第2四半期(4~6月)の国内サーバー市場動向を発表した。それによると、市場全体の売上額は1069億円で前年同期から19.8%減少。出荷台数は11万2700台で、前年同期から4.0%増加したという。
Product Category別では、x86 Server(x86搭載サーバー)の売上額は811億円で、前年同期から9.2%の減少。出荷台数は9万9700台で前年同期から5.2%減少した。Non-x86 Server(x86以外のプロセッサーを搭載したサーバー)の売上額は257億円で、前年同期から41.4%減少した。出荷台数は、1万3000台で前年同期から314.5%増加した。
x86 Serverは、ITサービス、通信、ヘルスケア、流通向けの大口案件などがあったが、売上額、出荷台数ともに、x86 Server市場の落ち込みを下支えすることができなかったという。x86 Serverのうち、x86 Standard Serverは、売上額が前年同期比10.9%減の655億円、出荷台数が同3.8%減の8万200台。x86 Custom Serverは、売上額が前年同期比1.1%減の156億円、出荷台数が同10.5%減の1万9500台とのことだ。
前四半期(21年第1四半期)に続き、ODM Direct向けのサーバーで、x86搭載サーバーからARM搭載サーバーへのシフトがみられた。その結果、ODM DirectでのARM搭載サーバーの出荷台数比率が高まり、x86 Custom Serverの落ち込みにつながった。なお、ARM搭載サーバーの売上額、出荷台数は、Non-x86 Serverに計上され、x86 Serverには計上されない。
Non-x86 Serverは、前年同期にあった官公庁向けスーパーコンピューター「富岳」の反動で、売上額は、2ケタの大幅なマイナス成長となった。出荷台数は、文教、金融、製造向けの大型案件に加え、ODM DirectのARMサーバー出荷増が寄与し3ケタの大幅プラス成長となった。なお、前年同期の売上額から富岳分を除いた成長率をみるとNon-x86 Serverの売上額は、2ケタのプラス成長となる。
カンパニー別売上額では、富士通が首位となったという。次いで、デル・テクノロジーズ、NEC、日本ヒューレット・パッカード、IBMの順。出荷台数でも、富士通が首位となったとのことだ。
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