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ゼロトラスト追加へ、米AkamaiがGuardicoreを買収

週刊BCN+ / 2021年10月5日 16時0分

ゼロトラスト追加へ、米AkamaiがGuardicoreを買収

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 米Akamai Technologiesは、イスラエルのテルアビブを拠点とするGuardicoreの買収に関する正式契約を結んだ。この買収により、GuardicoreのマイクロセグメンテーションソリューションがAkamaiの広範なゼロトラスト・セキュリティ・ポートフォリオに追加されることで、Akamaiはエンタープライズ向けの包括的な保護に最適な独自の存在として、サイバー攻撃を防御し、マルウェアやランサムウェアの拡散を防ぐことが可能となる。

 Guardicoreのマイクロセグメンテーションソリューションは、相互通信が許可されているアプリケーションだけにユーザーアクセスを制限する設計となっている。デフォルトでは通信が拒否されるため、脅威やリスクにさらされる範囲が大幅に減少する。これにより、マルウェアの拡散を制限し、ネットワーク全体のデータ通信を保護できる。この保護は、データセンターからクラウドまでを網羅し、ベアメタル、仮想マシン、コンテナなどを含んでいる。

 現在、Akamaiは、Web Application Firewall(WAF)、ゼロトラスト・ネットワーク・アクセス(ZTNA)、ドメイン・ネーム・システム(DNS)ファイアウォール、セキュアウェブゲートウェイ(SWG)を含めた広範で最先端のゼロトラスト・セキュリティ・ソリューション・スイートを提供している。これらのソリューションは、従業員のデバイスに潜むマルウェアや攻撃者が企業内のインフラやアプリケーションにアクセスできないようする。しかし、昨今ではセキュリティを強化するために、企業内のインフラを足掛かりにしてマルウェアが拡散するのを阻止する第2の防御層も必要となっている。

 Guardicoreが提供するクラス最高のマイクロセグメンテーションソリューションは、こうした要性の高い機能を提供し、セキュリティ侵害やランサムウェアによる脅威の影響を大幅に緩和する。同社のソリューションは、データセンターとクラウド全体のアプリケーションフローを詳細に可視化できるため、企業は自社のインフラからアプリケーション、そしてクラウドまで把握し、保護できる。その結果、セキュリティが侵害されても早期に検知し、是正措置を講じることが可能となる。

 なお、今回の契約の条件に基づき、AkamaiはGuardicoreの発行済み株式すべてを約6億ドル(予想される買収価格調整を加味した価格)で取得することに同意した。この契約取引のクロージングは、通常のクロージング条件にしたがい、21年第4四半期に予定されている。22年度にはGuardicoreの買収により、約3000万ドルから3500万ドルの収益が生じると見込まれ、AkamaiのNon-GAAP営業利益率は約29~30%と予測されている。同社のNon-GAAP営業利益率は、23年度に少なくとも30%に戻ると予想される。

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