最新版Veeam Backup&Replicationと複数製品をアップデート、米Veeamから
週刊BCN+ / 2021年10月7日 16時0分
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米Veeam Software(Veeam)は、主力製品「Veeam Backup&Replication」の新バージョンとクラウドネイティブ機能を強化する製品ポートフォリオの複数アップデートを10月末から一般提供する。
新バージョンの「Veeam Backup&Replication v11a」は、21年第1四半期にリリースした「v11」に続く製品。クラウド、仮想、物理、SaaS、Kubernetesワークロード向けの先進的なデータ保護ソリューションで、すでに30万回ダウンロードされている。
また、VeeamはVeeam Backup&Replication v11aとの統合によるエコシステムの促進に向けて、革新と拡張を続けている。今回、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformのネイティブ保護機能の拡張、Kubernetesに向けたVeeamバックアップリポジトリ統合、IBM AIXとOracle Solarisの保護に対する集中管理などクラウド移行を支援するプラットフォームを拡張し、顧客に高い価値を提供する。
Veeam Backup&Replication v11aの主な特徴として、Microsoft Windows Server 2022やVMware vSphere 7.0 U3などのプラットフォームのサポートをさらに強化し、データの場所にかかわらず確実に保護する広範な機能を備えている。また、継続的データ保護(CDP)の機能強化でVMware VSANとVMware Virtual Volumes(vVOLs)のサポートを強化し、使用されるプライマリストレージテクノロジーにかかわらず、一つの統合ソリューションによるRPO、RTO、SLAの目標達成を実現する。
各製品ポートフォリオのアップデートについては、「Kasten by Veeam K10」とVeeamバックアップリポジトリを統合する。Veeam Backup&Replication v11aの一部としてリリースされた新しい統合機能により、K10とVeeamの顧客はバックアップインフラストラクチャーへの既存の投資を活用できる。「Kasten K10 4.5」では、VMwareパーシステントボリュームを活用したKubernetesクラスターのバックアップをVeeam Backup&Replicationリポジトリに誘導し、そのライフサイクルを管理したり、Veeamの追加機能を活用したりが可能となる。
また、Veeam Backup&Replication v11aは現在、パブリックベータ版で4番目のハイパーバイザーをサポートしており、Red Hat Virtualization(RHV)向けの信頼性の高い統合バックアップを提供する。これにより、顧客はネイティブな変更ブロック追跡機能を利用して、RHV VMの効率的なバックアップを作成し、さまざまな災害に備えることができる。RHV VMの高速リカバリーにより、Veeamの顧客は、RHVとネイティブに統合された柔軟なソリューションを使用して、確実にリカバリー目標を達成することができる。
新しい「Veeam Backup for Nutanix AHV v3」により、Veeamは特許取得済みのインスタントリカバリー機能を追加したハイパーバイザーに拡張する。顧客は、Veeam製品で作成されたイメージレベルのバックアップを、Nutanix AHV VMに瞬時にリカバリーすることができ、クラウド、仮想層、物理層を問わず、いかなるワークロードに対しても瞬時のディザスタリカバリーが可能となる。なお、この機能の使用にあたって、Nutanix AHV 6.0以降が必要となる。
「Veeam Agents for Microsoft Windows」と「Veeam Agents for IBM AIX and Oracle Solaris」では今回、Windows 10 21H 1とWindows Server 2022のサポートにより、データのバックアップとリカバリーの両方が可能であることを確信して、MicrosoftのサーバーOSとクライアントOSの最新バージョンを導入できる。新しく自動化された保護グループにより、顧客はデータセンターに新たに追加されたIBM AIXとOracle Solaris資産のデータ消失シナリオを回避できる。
「Veeam ONE v11a」では、Veeam Backup&Replication 向けの主要な監視・分析ソリューションとして、クラウド、セキュリティ、エンタープライズ機能に焦点を当てたデータ保護に関して深い洞察を提供する。「Veeam Backup for Google Cloud Platform」に対する新しいサポートによって、クラウドバックアップの有効性を追跡し測定するために役立つアラームとレポートが提供されるほか、不変性に関する新しいビューが示されることで、サイバー脅威からの悪意のあるアクティビティを軽減できる。
企業のユーザーは、Veeam Backup&Replication v11aで一元管理可能となったVeeam Agents for IBM AIX and Oracle Solarisを使用することにより、高度なビューと包括的な監視のレポート機能を最大限に活用できる。
新しい「Veeam Service Provider Console v6」は、クラウドとマネージドサービスプロバイダーに、一元化されたウェブベースのコンソールからVeeamによるBaaSとDRaaSを顧客に提供できる無償の製品として、その流れを継承している。V6では、ライセンス管理と顧客のオンボーディングを大幅に簡素化するVCSP Pulse統合、Veeam ONEのサポート、近日中に開始される「Veeam Backup for Microsoft Office 365」のサポートなど、生産性を向上するためのさらなる統合機能をサービスプロバイダーに提供する。
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