シスコ、5Gショーケースに放送事業者向け環境を構築 パナソニックと共同で
週刊BCN+ / 2021年12月16日 16時3分
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シスコシステムズ(シスコ)は、エンドツーエンドの5Gネットワーク環境の実証実験が可能な「5Gショーケース」にパナソニックのIT/IPプラットフォーム「KAIROS」を導入し、放送事業者のIP化技術支援を目的としたデモ・開発環境を同社と共同で構築し、運用を開始した。
昨今4K・8K放送の普及に伴い、従来の番組制作システムでは増加する機材整備や運用負担が課題となっており、放送システムのIP化が求められている。現在放送用デジタルビデオ機器で使用される伝送規格であるSDI(Serial Digital Interface)ケーブルをIP・Ethernet化することによって、伝送量・速度が飛躍的に向上し、ケーブル量の削減と双方向通信が可能となる。また、ネットワークに接続されていれば映像・音声を含めた全てのデータ伝送をどこからでも行うことができ、機材や設備といったリソースも柔軟に運用することができる。
シスコ5Gショーケースでは今回、放送事業者がIP化対応に向けて、幅広いIP対応機器やソフトウェアを使用して接続互換性の検証やデモ、実証実験、また新しく対応機材やソフトウェア開発を行うための環境として、パナソニックの先進的な映像処理とオペレーションを可能にするライブ映像制作プラットフォームKAIROSと、シスコが提供するSDIからIPへの移行を実現する「Cisco IP Fabric for Media」を組み合わせて構築した。
リモート制作や映像・音声データ伝送では広帯域の回線を要するため、5G技術の活用が必要不可欠となる。放送事業者は、シスコ5Gショーケースを通じて、単一ベンダーにとどまらずマルチベンダーでIP対応機器と組み合わせた映像制作・伝送の検証や開発をエンドツーエンドの環境で行うことが可能となる。
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